『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(WOWOW)😉

Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One
164分 2023年 アメリカ=パラマウント・ピクチャーズ 日本配給:東和ピクチャーズ

トム・クルーズがテレビドラマ『スパイ大作戦』(1966~1973年)をリブートした人気シリーズ第7作で、1996年の第1作から数えて実に四半世紀を超えた。
僕と同い年のクルーズは第1作の34歳から61歳になっているが、まだまだトップアクションスターの座を譲る気はないらしい。

今回も三つ巴のカーチェイス、断崖絶壁からバイクでダイブ、オリエント急行での格闘シーンなど、矢継ぎ早に見せ場をつないで、2時間40分超を飽きさせずに見せる。
とくに、パラシュートでオリエント急行の屋根に降下していくクルーズの頬がブルブル震える描写など、リアリティにこだわったディテールが素晴らしい。

ただ、それでも今一つノッていけなかったのは、悪役が人間ではなく無機物のAIになり、姿も形も見えないため。
このAIはエンティティー(実在、本体、及びデータベースや情報システムにおけるデータ対象物)と呼ばれ、ロシアのステルス原潜に搭載されていた最中、自我に目覚めて原潜を破壊し、暴走を始める。

エンティティーを制御するには2つの鍵が必要で、これを手に入れようと、クルーズ、CIA、謎の仇敵エージェント・ガブリエル(イーサイ・モラレス)が争奪戦を繰り広げる、というのがストーリーの骨子。
しかし、肝心のAIが何を企んでいるのかまったくわからず、ガブリエルの目的や背後関係も判然としないので、いくらクルーズが力んでも、ハラハラ、ドキドキするほど危機感や切迫感が伝わってこないんですよ。

まあ、今回は2部作なので、様々な真相が明らかにされるであろうパート2に期待しましょう。
劇場公開は来春だそうだから、年寄りのA先生はそれまでにこのパート1の内容を忘れちゃうかもしれないけど。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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