右を向いても左を見ても背番号3⚾️

東京ドームに掲げられた「巨人軍90年記念企画」のポスター

きょうの東京ドームの伝統の一戦、巨人-阪神は、巨人の球団創立90年記念イベントの一環、〈長嶋茂雄DAY〉として行われました。
大型連休中の3日に長嶋さんの背番号3を重ねた企画で、長嶋さん本人も久しぶりに姿を見せ、第2次監督時代の教え子で、ともに国民栄誉賞を受賞した松井秀喜さんとセレモニーに登場している。

この日来場した観客には漏れなく、背番号3が入ったユニフォーム仕様のTシャツが配布された。
実はこれ、試合前の練習では、阿部監督をはじめとした首脳陣、岡本和や坂本ら選手に加えて、打撃投手、マネージャー、広報担当などのスタッフまで、チームの全員が着用している。

これはある意味、壮観でしたね。
グラウンドの隅から隅まで、選手、コーチ、裏方とひとり残らず背番号3をつけているシーンは、東京ドーム創業の1988年から野球記者になり、以後36年、ここで途切れ目なく巨人の野球を見続けているA先生にとっても初めて目にする光景だった。

旧知の読売系列メディア関係者からは、「どうせなら俺たちにも配って着せれば、もっと映えるのにな」という声も聞かれた。
何年か前、オレンジ色の「橙魂(とうこん)ユニフォーム」をメディア各社の担当者に配っていたこともあったからね(僕は担当ではないけど、球団関係者のご厚意で一着いただきました)。

きょうはこういう特別な日とあって、コロナ禍以来、久しくお会いしていなかった先輩、70代の超ベテラン記者とも再会し、昔話に花を咲かせました。
試合中、小林が送りバントを決めたとき、日テレで地上波テレビ中継の解説を務めていた松井さんが「川相さんかと思いましたね」と言っていたのもうれしかったですね、『バントの神様』(2002年、講談社)の著者としては。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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