BS世界のドキュメンタリー『ネッシー研究の現在地 “環境DNA”で迫る伝説の正体』😉

Legend’s End: The Loch Ness Monster Story
49分(オリジナル版59分) 2021年 イギリス 制作:Bass Rock Films
NHK-BS初放送:2023年3月25日 再放送:2024年2月19日PM10:40

昨年3月、NHK-BSで初放送され、1年後の今年2月に〈BS世界のドキュメンタリー選〉として再放送された作品で、それだけ視聴者の評判がよく、リクエストも多かったのだろう。
少年期にテレビや雑誌などでネッシーに伝説に触れた経験を持つ人なら、僕と同様にすぐ録画しておきたくなったはずだ。

ネス湖はスコットランド北部の高地、ハイランド地方にある長さ約35㎞、幅約2㎞、水深最大約230mと細長くて深い湖。
1000年以上の昔から大海蛇やウォーターホースなど、水にまつわる怪物の伝説が語り継がれてきたこの湖にネッシー伝説が誕生したのは、約100年前の1933年のことだった。

ネス湖の水上監視官で、地元紙インバネス・クーリエの特派員でもあった人物が、地元ホテル経営者の「驚くほど大きな何かを見た」という証言を寄稿。
翌1934年には、今や誰もが知っているネッシーが湖面に鎌首をもたげた写真、通称「外科医の写真」として知られる画像がデイリー・メールの1面に掲載され、世界的なネッシーブームに火が点いた。

本作の前半、ネッシーに取り憑かれてネス湖畔に住み着いた〝ネッシーハンター〟のおじさんが登場。
彼はネッシーのオブジェを作って観光客に販売しながら、ネッシーの存在する証拠をつかもうと、29年間もネス湖を見張り続けているという。

このネッシーハンターをはじめ、世界中から数々の調査隊がネス湖にやってきたが、ネッシーの存在も正体も依然として不明のまま。
そこへ、ニュージーランドから環境DNAの権威でオタゴ大学の遺伝学者、ニール・ゲメル教授が、ネッシーの謎を解き明かそうとネス湖へ乗り込んでくる。

ゲメルの手法はネス湖の様々な場所から水を採取し、そこに含まれた生物のDNAを調べて、ネッシーのような怪物、もしくは大型の爬虫類や巨大なナマズに相当するものがあるかどうかを確認する、というもの。
果たして、今度こそネッシーの正体は明らかになるのか…というオチは書かぬが花でしょうが、この種のUMA(未確認生物)ネタが好きな人には十分楽しめると思います。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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