朝日山に登ってみた⛰️🍁

実家の裏の水源地から望む朝日山

実家の裏には朝日山と呼ばれる低山があり、地元では春は桜、秋は紅葉の名所として知られています。
竹原を舞台とした青春アニメ『たまゆら』(2010年)では、主人公の楓(ふう)たち女子高生が大晦日の夜、初日の出を拝もうと、車でこの山へ向かった。

が、僕自身は、実家から歩いて5分のところに朝日山への登山口があるにもかかわらず、一度もこの山へ足を踏み入れたことがない。
ネットで検索すると、竹原やトレッキングのファンが朝日山の登山道について画像付きで投稿しており、登山道はなかなか面白そうで、山頂からの眺めも絶景に見える。

しかも、標高453メートルと低い山だから、片道1時間半、往復3時間程度、頂上での休憩時間を挟んでも3時間半ほどしかかからないらしい。
よし、それならと今朝になって一念発起、ソロモンのトレッキングシューズを履き、お茶のペットボトルと蜜柑3個をザックに入れ、午前9時20分に実家から朝日山へ向かった。

ところが、見ると歩くとでは大違いで、登山道といっても道らしき道はほとんどない。
斜度が急で、あちこちに太い倒木があり、尖った岩石が散乱したガレ場も多く、つまずいて倒れようものなら、足を挫いて肋骨にヒビが入る恐れも大。

ひとりなので何かあったらヤバイという緊張感からか、観察力や判断力も鈍り、赤い登山テープを見失ってルートを間違え、一、二度あやうく道に迷いそうになりました。
何度か引き返そうかとも思ったけれど、気がついたらすでにルートの半分以上進んでおり、せっかくだからと歩き続け、汗びっしょりになって頂上に到達。

腕時計を見たら11時15分で、結局2時間近くもかかったことになる。
まあ、頂上からの眺めだけはネットの情報通り、なかなか壮観でしたけどね。

足元に紅葉、眼下に竹原港と瀬戸内海を望む

しかし、ここから下山するのがまた一苦労。
斜度が急な上、昨夜来の雨でぬかるんでいるところも多く、何度も足を滑らせそうになり、やっと降りきったときには太ももがパンパン。

ちなみに、頂上の展望台には車道が通っていて、観光客の多くはそちらを利用するそうです。
僕も次回はそっちを自転車で上ろう、また行く気になったら。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る