お世話になった編集さんと、ラグビー日本代表の試合を見に行った🏈

秩父宮ラグビー場はキックオフ1時間前から大変な人出

78年目を迎えた「広島原爆の日」のきょう、地元のマツダスタジアムではカープと巨人の試合が「ピースナイター」として行われる。
同じこの日、甲子園では夏の高校野球選手権大会が開幕しており、猛暑の中、今年も「野球の夏」が始まった感が強い。

そうした中、僕はきのう、長年お世話になった編集さんとフランスW杯日本代表とフィジーのテストマッチを見に行きました。
夜7時15分のキックオフの1時間前、東京メトロで秩父宮ラグビー場に向かっていると、最寄の外苑前駅の車中から桜ジャパンのジャージを着たファンでいっぱい。

野球やサッカーと違い、観戦に詰めかけたファンの年齢層が高く、みんな4年前の日本W杯で買ったジャージを大切に仕舞っておいたんだろうな、と察しられる。
チケットは前売りで完売しており、にわかファンのA先生にとっては、編集さんに貴重な試合を見せてもらったわけです(観衆2万2137人)。

スタンドは超満員だったが、試合はフィジーに大敗

しかし、肝心の試合は12-35でフィジーに大敗。
キックオフから4分でフィジーのキャプテン、ワイゼア・ナザヤレフに猛スピードで鮮やかなトライを決められると、前半7分には日本のFLピーター・ラブスカフニが危険なタックルで一発退場。

ひとり足りなくなった日本は、前半17分と38分にもトライを決められ、この時点で0-21と一方的な展開になってしまった。
反撃しようとするたびにパスミスを繰り返し、スクラムでもフィジーに押されっぱなしで、一向に突破口を見出せない。

ようやく真っ赤なスタンドが沸いたのは、WTBジョネ・ナイカブラが初トライを決めた後半38分。
若手のホープCTB長田智希も終盤の独走で見せ場を作ったが、時すでに遅しで、フィジーに完全に力負けしたという印象が強い。

W杯メンバー33人発表まであと10日、本番のフランス大会まで1カ月、こんな有様で大丈夫なのか。
ただ、史上初のベスト8まで勝ち進んだ日本大会前は、直前に南アとのテストマッチで大敗しており、本番前に課題が浮き彫りになったことはむしろプラス材料だと言えなくもありませんが。

試合後は四谷三丁目のお好み焼き屋で編集さんと会食。
編集さんは約40年勤めた会社を退職されたばかりで、これまでの経緯と今後の展望、メディア業界の現状など、久しぶりにいろいろとためになるお話を伺った。

おかげで、とても楽しく、意義深い真夏の一夜となりました。
けど、暑かったなぁ、お好み焼き屋も秩父宮ラグビー場も。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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