竹原にもサミット余波👮‍♀️&G7効果🍶

竹原市上空に何本も飛行機雲が

今回の帰省中は飛行機雲を見ることが多かった。
同時に何本もの飛行機雲が空を横切っていったから、恐らく軍用機だろうと思うけど、1週間後に迫ったG7広島サミットと関係があるのかどうかはわかりません。

広島空港周辺では帰省した初日(7日)から警察官の姿が目立ち、独特の緊張感が漂っていた。
必ず迎えを頼む安全タクシーの運転手がいつもの専用駐車場所ではなく、手荷物引取所を出たところで待っていたので、どうしたのかと聞いたら、警備強化の一環で別の場所に駐車させられたという。

ところが、この措置は後日、民間警備会社の臨時雇いによる勘違いだと判明し、安全タクシーの運転手たちが怒り、社長が抗議したそうである。
まあ、裏を返せば、それほど官民一緒くたになってピリピリした雰囲気を漂わせていたわけです。

空港の関係者駐車場には警官や機動隊員を乗せる護送車が10台以上並んでおり、タクシーで実家へ向かっている最中も2台が前を塞ぐように走っていた。
そのほとんどが大阪、もしくはなにわナンバーで、大勢で応援に来ていることが察しられる。

安全タクシーの運転手によると、警備に当たっている警官のほとんどは温泉宿のホテル大広苑に宿泊。
夜には駐車場に護送車がズラリと並び、朝になるとガタイのいいお巡りさんたちがホテルの周りをランニングしているそうです。

大広苑だけでは大量の警官を収容しきれるはずもなく、ランニングをする必要のない上官はJR竹原駅に近いグリーンスカイホテルに泊まっているという。
どちらもふだんは観光客の多い宿泊施設だから、竹原市にとってはよかったのかどうか。

安芸津の名酒〈富久長〉に貼られたG7広島サミットラベル

そんな物々しさの一方では、せっかくの貴重な機会だからと、広島サミットを盛り上げ、地元振興につなげようという民間レベルの気運も盛り上がっている。
例えば、県下の酒蔵に配布され、様々な名酒に貼られているG7ラベルもその一環。

インスタグラムのフォロワーさんによれば、広島県酒造組合に加盟する32の蔵元に配布されたそうで、僕は地元のスーパー藤三の前川酒店で見かけた今田酒造の富久長を購入しました。
赤坂家では祖父の代から藤井酒造の宝寿や龍勢を愛飲していたんですが、今田酒造が東広島市安芸津町三津の蔵元と聞いて興味が湧いた。

僕は父親の仕事の関係で、幼稚園に入園したから小学校に上がった春先まで安芸津町三津に住んでいた。
ちなみに、三津小学校の後輩に当たるのが大相撲・元安芸乃島の髙田川親方。

そういう町の蔵元・今田酒造で4代目の杜氏を務める今田美穂さんは、面識はないけれども僕と同郷の同い年で、2020年にイギリスBBCの「今年の女性100人」に選ばれた国際的著名人。
ウィキペディアには日本語版ではなく英語版の項目があったりする。

広島サミットの前に実家へ帰らなければ、富久長を味わうことも、今田さんの存在を知ることもなかっただろうなあ、と思うと、今回は大変収穫の多い帰省でした。
なお、もう帰京しているので、明日からは通常通り、野球モードの生活に戻ります。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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