東京ドームでWBCと清原ジュニアが気になって⚾

侍ジャパンが3点差を追いかけていた朝10時過ぎ、東京ドームのグラウンドはガラ~ン

いやあ、盛り上がりましたね!
侍ジャパンがメキシコと激突したWBC準決勝、中盤までの劣勢を跳ね返して実に見事な逆転サヨナラ勝ち!

4番吉田の3ランで同点に追いつき、突き放されても代打・山川の犠牲フライで1点差に追い上げ、9回は先頭・大谷が二塁打で口火を切ると、最後は不振を極めていた村上が執念の逆転サヨナラタイムリー。
この場面では、決勝のホームを踏んだ吉田の代走・周東の俊足も光った。

その瞬間、東京ドームのグラウンドでは、フリー打撃をしていた巨人、三塁側でウォーミングアップを始めていたDeNAの選手たちが「うおー!」「やったー!」「よっしゃー!」などと一斉に大歓声。
テレビ中継を見るためにグラウンドとベンチ裏を行ったり来たりしていた原監督は、「俺が裏に(テレビを見に)行くと(日本に)点が入るんだよ」と、ドヤ顔で妙な自慢をしていました。

それにしても、メキシコのリリーフ投手陣はヒドかったなぁ。
まあ、そのおかげで日本が明日、3大会ぶりに決勝へ進出できたわけだから、文句を言っちゃいけないのかもしれないけど。

慶応・清原勝児は5番サードでスタメン出場

さて、午後2時にDeNAとのオープン戦がプレーボール。
気を引き締めて目の前のゲームに集中しよう、と思っていたら、今度はほぼ同時刻に甲子園で始まったセンバツの慶応ー仙台育英戦が気になって仕方がない。

慶応のほうはかねて話題の清原和博氏の次男・勝児が5番サードでスタメン出場。
記者席のモニターでNHKのテレビ中継を見ていたら、初回の第1打席でレフトへ強烈なヒットを飛ばし、これを左翼手が後ろへ逸らすと、すかさず二塁まで進んだ。

まあ、お父さん並みの迫力は感じなかったけれど、上々の〝甲子園デビュー〟と言っていいでしょう。
侍ジャパンのWBC決勝進出という話題がなかったら、明日は1面か最終面で報じるスポーツ紙もあったかも…ないかな?

なお、目の前のオープン戦では、巨人・横川凱(22、5年目)、DeNA・小園健太(20、2年目)と両チームで先発を務めた若手投手がともに好投。
横川が6回2安打1失点、小園が5回3安打無失点と、それぞれ結果を出しました。

両投手がテンポよく投げてくれたおかげで、試合展開も早く、2時間26分で終了。
試合後の監督会見に備えてスタンバっていたら、甲子園では1-1で延長戦に突入し、タイブレークとなった10回表2死満塁で清原が登場!

ここでホームランを打ったら、「甲子園は清原のためにあるのか」というかつて父親に向けられた名実況がよみがえるぞ!
…なんて言っていたら、息子の勝児は空振り三振。

その裏に仙台育英がサヨナラ勝ちして、清原は早くも甲子園を去ったのでした。
さて、明日はどこの球場でWBCの決勝を見ようかな。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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