『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」ハイビジョンリマスター版(NHK総合)😉

26分 2022年6月19日午前1:54~
制作:TBS、円谷プロダクション 初放送:1966年7月17日

初代『ウルトラマン』の脚本家、沖縄出身の金城哲夫、上原正三の青春を描いた傑作ドキュメンタリードラマ『ふたりのウルトラマン』の地上波初放送に合わせてオンエアされたハイビジョンリマスター版の1本。
子供の頃、数え切れないほど再放送で観た作品だが、いまや子供向け特撮ヒーロー物という枠組を超えた古典的名作であり、改めて感心したディテールが多かった。

その最たるものは何と言っても、古谷徹演じるウルトラマンの声である。
今年観た『シン・ウルトラマン』は終始無言で戦っていたため、「シュワッチ!」「ショワッ!」「ヘヤーッ!」という初代の気合のこもった声が非常に新鮮で力強くて、いかにも〝昭和の正義の味方〟らしい熱さが感じられた。

あの掛け声というか、絶叫というかは誰が考え、誰が吹き込んだのだろう。
研究書を読み漁るほどのファンではない僕にはわからないけれど、怪獣をやっつける巨大ヒーローという前例がなかった(はずの)当時、よく考えたものだと改めて感心しました。

ウルトラマンの着ぐるみも、この出来が悪くて凸凹が目立つ初期の頃のほうが好きだった。
これを着てへっぴり腰で怪獣と正対する古谷流の構えがまた、無敵のヒーローというよりは必死で戦っているお兄さん的な雰囲気を漂わせていてなかなかいい。

こういう着ぐるみ、手作りミニチュアの世界より、現代のCGのほうがきれいでリアルに見えるのは確かだが、だから感動できるかとなると話は別、ということを再認識。
いやあ、ウルトラマンって、本当にいいものですね!

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

80『顔』(1957年/松竹)C
79『砂の器』(1974年/松竹)B
78『オールド』(2021年/米)B
77『マスカレード・ナイト』(2021年/東宝)B
76『そして、バトンは渡された』(2021年/ワーナー・ブラザース)B
75『スーパーマン&ロイス』シーズン1(15)「クリプトン最後の息子たち」(2021年/米)B
74『スーパーマン&ロイス』シーズン1(14)「エラディケーター」(2021年/米)B
73『スーパーマン&ロイス』シーズン1(13)「非常手段」(2021年/米)B
72『眼の壁』(2022年/WOWOW)B
71『白蛇小町』(1958年/大映)B
70『妖怪大戦争』(2005年/松竹)C

69『妖怪大戦争』(1968年/大映)B
68『妖怪百物語』(1968年/大映)B
67『レミニセンス』(2021年/米)C
66『張込み』(1958年/松竹)B
65『トップガン』(1986年/米)B
64『ゼロの焦点』(1961年/松竹)C
63『ザ・商社』(1980年/NHK)B
62『黒い画集 あるサラリーマンの証言』(1960年/東宝)B
61『地球の静止する日』(1951年/米)C
60『ウエストワールド』(1973年 /米)B
59『スーパーマン&ロイス』シーズン1(12)「たとえ死の谷を歩むとも」(2021年/米)B
58『スーパーマン&ロイス』シーズン1(11)「つかの間の追憶」(2021年/米)A
57『天使と悪魔』(2009年/米)A
56『キングコングの逆襲』(1967年/東宝)B
55『キング・コング』(1933年 /米)A
54『スーパーマン&ロイス』シーズン1(10)「母との再会」(2021年/米)A
53『スーパーマン&ロイス』シーズン1(9)「忠実なサブジェクト」(2021年/米)A
52『TOKYO VICE』#8剣ヶ峰(2022年/WOWOW、HBO Max)C
51『TOKYO VICE』#7不義不徳(2022年/WOWOW、HBO Max)B
50『ライトハウス』(2019年/米)C
49『TOKYO VICE』#6虚々実々(2022年/WOWOW、HBO Max)B
48『TOKYO VICE』#5因果応報(2022年/WOWOW、HBO Max)B
47『スーパーマン&ロイス』シーズン1(8)「無力な自分」(2021年/米)B
46『スーパーマン&ロイス』シーズン1(7)「鋼鉄の男」(2021年/米)B
45『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/米)A
44『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2018年/米)B
43『クワイエット・プレイス』(2018年/米)A
42『TOKYO VICE』#4虎穴虎子(2022年/WOWOW、HBO Max)B
41『TOKYO VICE』#3精神一到(2022年/WOWOW、HBO Max)C
40『ドニー・ダーコ』(2001年/米)B
39『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(2021年/米)B
38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
35『ふたりのウルトラマン』(2022年/NHK)A
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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