猛暑でも球場へ行く私🥵、猛暑だから練習しないチーム⚾️、猛暑を吹っ飛ばす大盛り上がり👏

午後1時39分、ベイスターズの練習開始前

正直言って、きょうはハマスタまで取材へ行くのにかなりの勇気が要った。
予想最高気温36℃、球場到着時の気温35.1℃は、僕のような高齢記者にとって、生命の危険につながる暑さだから(大袈裟じゃないよね?)

それでもハマスタまで足を運んだのは、やはり関東首都圏で行われる公式戦は、できるだけ現場で取材しておきたいから。
冷房の効いた自宅でテレビ観戦するのも悪くはないけど、緊張感がないし、サミシイし。

もう一つ、重要な理由が「節電」、と言うより電気代の節約。
A先生は夜もエアコンとサーキュレーターをフル稼働させているので、昼間も自宅にこもっていると、1カ月の電気代が軽く1万円を超えてしまう。

去年の夏、プロ野球が中断し、一日中オリンピックをテレビ観戦している日が多かった7〜8月はガス、水道代を合わせると月2万円以上の出費になったこともあった。
諸物価の値上がりが続いている折、少しでも電気代を切り詰めなきゃいかん。

ベイスターズはきょう守備練習のみ

そんなことを考えながら、DeNAの打撃練習が始まるのを待っていたら、いつまで経っても打撃ケージが設営されない。
聞けば、あまりの暑さを勘案し、グラウンドでのフリー打撃を急遽中止し、守備練習だけにしたんだとか。

年々猛暑が厳しさを増しているここ数年、試合前の練習時間が短縮される傾向にはあったけれど、フリー打撃がまったく行われなかったのは初めてのケースじゃないかな。
室内練習場で練習していた選手はいるはずですが、コロナ禍による取材規制のため確認できなかった。

ちなみに、画像の右下隅に写っている打撃ケージはDeNAが阪神のために用意したもの。
こちらはしっかり打撃練習をしていたけれど、普段より短く、夕方5時までで終了となりました。

なお、試合は打撃練習をしなかったDeNAが初回に4点を先制し、打撃練習をしなかった阪神に八回までに5点を取られて逆転されたものの、九回にDeNAが何とも劇的な再逆転サヨナラ勝ち。
スタメン2番に抜擢された移籍1年目の大田の同点タイムリ二塁打で追い付き、ツーアウトから嶺井の二塁内野安打で大田が本塁へ突入し、間一髪で勝利をもぎ取った。

阪神・矢野監督がリクエストする微妙なタイミングだったが、リプレー検証の結果は判定通りセーフ。
その瞬間、猛暑のスタンドに辛抱強く残っていたベイスターズファンは大盛り上がりとなりました。

これが8年ぶりのサヨナラ打だった嶺井は「8年ぶりということは、それだけチャンスに弱いということなんで、また試合に出られたら頑張ります!」。
同点タイムリーの大田は「ゲッツー打っちゃったらどうしようと思いながら思い切って振りました!」とやってウケを取り、サヨナラのホームインについては「ここが勝負だと思って長い腕を伸ばしてタッチしました!」とキッパリ。

三浦監督はリプレー検証の結果が出るまでの心境を聞かれて、「セーフだと信じて待ってました」とホッとした表情。
これで阪神に3連勝して4位に浮上し、明日からは神宮で首位ヤクルトとの3連戦である。

明日も取材に行こうかな。
でも、やっぱり暑いだろうなあ。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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