『スーパーマン&ロイス』シーズン1(10)「母との再会」(NHK総合)🤗

Superman&Lois: #10 O Mother, Where Art Thou?
43分 2021年 アメリカ=ワーナー・ブラザース・テレビジョン
NHK総合:初放送2022年6月5日23:00〜

デイリー・プラネットを買収してクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン(タイラー・ヘックリン)を解雇し、彼の地球での故郷スモールヴィルを支配しようとしていたモーガン・エッジ(アダム・レイナー)の正体はタル=ローというクリプトン人で、カル=エルの異父兄だった。
クリプトンが壊滅する前、カル=エルよりも先に地球に逃れたタル=ローは、地球を手に入れるために手を貸すようカル=エルに迫る。

赤ん坊のころに地球へやってきたカル=エルと違い、タル=ローは物心ついてから移住しているため、故郷クリプトンを鮮明に記憶している。
しかも、地球ではスーパーパワーを疎まれて散々人類に虐待されてきた、だからこれからは自分が人類を支配するのだ、というタル=ローの言い分にはなかなか説得力がある。

そのタル=ローはすでに、Xクリプトナイトを使ったマシンでスモールヴィルの多くの住民にスーパーパワーを植え付け、自分のサブジェクト(服従者)に変えていた。
住民たちを救うには、このマシンを開発したカル=エルの母親ララ・ロー=ヴァンの〝意識〟を借りるしかない。

母親はクリプトンの壊滅とともに亡くなっているが、クリプトン人は肉体は滅びても意識だけは存在し続けるため、誰かの肉体に宿れば、マシンを使って住民たちをサブジェクトから元に戻してくれるだろう。
という展開はややご都合主義的ながら、クリストファー・リーヴ主演、リチャード・ドナー監督版『スーパーマン』(1978年)から連綿と受け継がれてきた設定なので、違和感なく受け入れることができる。

そのために身体を提供すると申し出るのが、カル=エル/ケントの幼馴染で元カノ、いまではタル=ローにサブジェクトにされたカイル・クッシング(エリック・バルデス)の妻サラ(インディ・ナヴァレッテ)。
彼女に宿った母親ララがカル=エルと〝再会〟し、というより赤ん坊のころに別れているので、初めて会話を交わすシーンには独特のリアリティがあり、不思議な感動を覚えた。

こうして母の力を得たスーパーマンは、ふたたび異父兄タル=ローと真っ向から対決。
中盤で一番盛り上がったエピソードはお約束通り、また次回、と期待を持たせて終わりました。

オススメ度A。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

53『スーパーマン&ロイス』シーズン1(9)「忠実なサブジェクト」(2021年/米)A
52『TOKYO VICE』#8剣ヶ峰(2022年/WOWOW、HBO Max)C
51『TOKYO VICE』#7不義不徳(2022年/WOWOW、HBO Max)B
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49『TOKYO VICE』#6虚々実々(2022年/WOWOW、HBO Max)B
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47『スーパーマン&ロイス』シーズン1(8)「無力な自分」(2021年/米)B
46『スーパーマン&ロイス』シーズン1(7)「鋼鉄の男」(2021年/米)B
45『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/米)A
44『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2018年/米)B
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42『TOKYO VICE』#4虎穴虎子(2022年/WOWOW、HBO Max)B
41『TOKYO VICE』#3精神一到(2022年/WOWOW、HBO Max)C
40『ドニー・ダーコ』(2001年/米)B
39『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(2021年/米)B
38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
35『ふたりのウルトラマン』(2022年/NHK)A
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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