きょうもまたリモート取材📱💻

ただいまリモート取材の待機中…

きょうはまた某誌のお仕事、またオンラインでプロ野球選手にインタビューするため、午前中に某出版社へ。
上の画像はWeb会議用ツールで選手サイドとつないだ直後、PCのディスプレイに映っている自分を自撮りしたものです。

改めて説明するまでもなく、最近は個別インタビューも試合後の囲み取材ももっぱらリモート形式で行われている。
きのうまでの巨人のオープン戦では、久しぶりに元木ヘッドコーチ、桑田投手チーフコーチの囲みに参加させてもらいました、スマホを通して。

元木ヘッドは新人時代、桑田コーチは若手のころから取材しているので、すっかり大人らしくなった受け答えにいまさらながら感心した半面、こういう物の言い方だけは相変わらずだな、と思ったところもやはりある。
だから、そういう彼らの表情を直に見ることができないのは、歯痒いと言えば歯痒い。

取材は基本的に対面で、状況が整えば一対一でやり取りするのが僕たちの仕事の原則。
だからコロナ前は、囲み取材ではあえて質問せず、取材対象の選手、監督、コーチがひとりになったところを狙って話しかける記者が、僕を含めて大勢いた。

それが、いまはできない。
いや、実は時々、こっそり(場合によっては開き直って大っぴらに)やっちゃうこともあるんですけどね。

でも、相手のコメントをそのまま使うことは憚られる。
そのため、どうしても書きたい場合は、広報担当への根回しや交渉が必要になる、という状況が延々と続いている。

とはいえ、リモート取材はデメリットばかりでもありません。
東京以外の球団に所属する選手に単独インタビューする場合、コロナ前は時間をかけて指定の場所へ足を運ばなければならなかったのが、きょうのように拙宅から30分圏内の某出版社で取材することが可能になった。

極端な話、サラリーマンのテレワークと一緒で、インタビューをするだけなら自宅でもできる。
おかげで、僕のようなフリーライターにとっては、取材のスケジュールが組みやすくなったのも確か。

もっと言えば、あくまでも個人的感想ですが、直に取材者の顔を見ないで済むリモートだとかえって本音を話しやすい、というタイプの球界人も増えてきたように思う。
ただ、そうした状況の変化にかかわらず、読者の方々に「面白かった」「読んでよかった」と思ってもらえる記事を届けるのが僕たちの仕事。

というわけで、今後もなるべく、コロナ禍の影響が感じられない記事を書けるように頑張ります。
一日も早くコロナ禍が終息してくれることを祈りつつ。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る