中日キャンプ、雨のブルペンで若手投手のピッチングを見る⚾️☔

北谷町運動公園前に飾られた立浪ドラゴンズのポスター

きょうは沖縄キャンプ取材4球団目、宮崎からの通算では6球団目の中日ドラゴンズ。
他球団が軒並み休養日でここしか練習をやっていなかったからではあるけれど、2年ぶりの取材なので楽しみにしていることもいくつかあった。

満を持してユニフォームを着た立浪監督の姿はもちろんとして、それ以上にかつてドラフト1位で入団してから4年目の根尾昂、3年目の石川昂弥の今の状態を見たかった。
根尾は高1、石川昂は中3から取材していて、東スポや週刊現代の記事に書き、拙著『野球エリート 野球選手の人生は13歳で決まる』(講談社、電子書籍版発売中)でも論じている。

が、ふたりともプロ入りしてから伸び悩み、長く二軍暮らしが続いて、2年前から始まったパンデミックも重なり、一軍でのプレーを直に見る機会がほとんどなかった。
だから満を持して北谷で取材する予定を立てたのに、またしても雨である。

シートが小さいのが気になAgreスタジアム北谷(北谷公園野球場)

朝からの雨により、根尾が出場する予定だったDeNA二軍との練習試合は中止。
根尾は5年目の伊藤康祐とともに読谷の室内練習場で打ち込むことになったものの、報道陣は中に入れてもらえないという。

一方、石川昂はどこにいるのかと思ったら、一軍の野手は練習休みとなったために最初から球場に来ておらず、こちらも見ることができない。
そうした中、メイン球場の前のブルペンで、下記の若手投手によるピッチングが行われました。

岡野祐一郎(27歳、3年目、昨季2試合2敗、防御率9.00)

笠原祥太郞(26歳、6年目、4試合2敗、防御率6.30)

マルク(26歳、5年目、昨季一軍登板無し)

藤嶋健人(23歳、6年目、昨季48試合1勝0敗、防御率2.06)

山本拓実(22歳、5年目、昨季9試合1勝1HP、防御率6.43)

上田洸太郎(19歳、2年目、昨季一軍登板無し)

この中で面白いと思ったのは、ベテラン谷本圭介(37歳、14年目、昨季32試合1勝1敗15HP、防御率2.01)と同じ、現役投手として最も小さいと言われる身長167センチの山本。
小柄ながらもフォームに躍動感があり、ブルペン捕手を打席に立たせ、内角へ力強い真っ直ぐ、シュート、ツーシームを投げ込んでいた。

こういうキャンプでたまたま目に止まった選手が、シーズンに入って活躍してくれると、何の関係もないのに妙にうれしくなったりする。
そういうささやかな喜びが、野球記者という仕事の妙味でもあるんですよ。

室内練習場でインターバルダッシュをする若手投手たち

若手投手たちはその後、室内練習場でノック、トレーニングを行い、車座になって落合英二ヘッド兼投手コーチの〝講話〟を聞いてこの日の練習は終了。
僕も中日キャンプ名物〈竜ちゃん食堂〉の500円ランチ(報道陣&球団スタッフ限定)をいただいて帰路に就きました。

きょうのメニューはカツ丼、もずく、うどん
スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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