『ズーム/見えない参加者』(WOWOW)🤨

Host 
68分 2020年 イギリス 日本公開:2021年 配給:ツイン

コロナ禍によって普及している新たなWebミーティングツールZoomが、今度はホラー映画の材料になった。
イギリスでロックダウンが断行された2020年、男女6人がZoomで交霊会を開いたら、呼び寄せた悪霊の怒りを買い、ヒドい目に遭うというお話。

アイデア自体はその手もあったかと思わせ、交霊会の最中に画面がフリーズしたり、突然霊媒師との接続が切れてつながらなくなったり、現実にありがちなアクシデントを生かした展開も及第点。
ユーザーが背景画面を作れる機能など、Zoomの特長を生かした演出も、ある程度は効果を発揮している。

しかし、悪霊が暴れ始める後半以降の怖がらせ方は定石通りで、コアなホラー映画ファンを驚かせるには至らなかった。
それは監督・脚本のロブ・サベッジも承知していたのか、エンドクレジット終了後、スタッフと俳優が実際に行ったZoom交霊会の模様が映し出されたときは、またちょっとだけ、その手もあったかと思わせましたけどね。

オススメ度C。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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