新型コロナウイルス🦠とサボテン🌵の感染症

東京メトロの駅構内に貼られている東京都の「ウィズコロナ」ポスター

決して感染対策を疎かにしているわけではないが、ここまできたら、いずれ自分も一度は新型コロナウイルスのオミクロン株に感染する覚悟をしておいたほうがいいのかもしれない。
きょう、旧知の新聞記者がFacebookで陽性反応が出たことを報告、隔離生活を送っている自宅近所のビジネスホテルの写真をアップしているのを見て、そんな気分に襲われた。

折りしも、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数もきょう、1万7631人と4日連続で過去最多を更新。
この数字で思い出したのが、都の専門家会議が先週20日、来週(つまり今週)は一日当たりの感染者数が1万8266人に達すると分析していたこと。

きょう金曜まで、実際にこの予測ほどの感染者はまだ出ていないが、誤差はごく僅かで、ほぼ的中していると言っていいのではないか。
きのうはさらに、都のモニタリング会議が、来月3日時点で都の一日当たりの感染者数が2万4074人になるという推計を明らかにしている。

日本よりもはるかに感染者数が多いアメリカでは、ニューヨーク州ロチェスター総合病院の感染症部長エド・ウォルシュ医師をはじめ、権威ある専門家が「全人類が一度もコロナにかからず一生を終えることは不可能になるだろう」と予測している。
パンデミックが始まって以来、2年間累計の感染者数が人口の約22%に相当する約7300万人、死者数が約88万人に上り、濃厚接触者数に至っては人口の90%に上るというのだから、それも無理はない(1/27、アメリカ放送局WHAM報道)

余談だが、最近、アメリカの新作映画を見ていると、エンドクレジットのスタッフに”Covid Compliance”、及び”Covid Compliance Superviser”という名称が見かけられるようになった。
映画の本場ではすでに専門家による感染予防対策を敷いた上で映画を撮るのは当たり前のことになっており、『マトリックス レザレクションズ』(2021年)には、キアヌ・リーブスに襲いかかる数人の日本人エージェントがマスクをつけているという場面もあったほど。

ゴールデンバニーに赤い斑点が

さらに余談だが(というより本当はこの話を書きたかったんですけど)、昨年5月から大切に育ててきた我が家のサボテンまで〝感染症〟にかかってしまったらしい。
3日前、ゴールデンバニーの表面に画像のような赤い斑点ができているのを発見。

ネットで愛好家のサイトを当たると、「サビ病」と呼ばれている症状で、原因としては最近の冷え込みや水のやり過ぎによる根腐れ、糸状菌による伝染性の病気(要するにカビ)などが考えられるという。
きのうはこのゴールデンバニーを購入した池袋のショップにも足を運び、店員のアドバイスに耳を傾け、糸状菌を駆除するための除菌剤とスプレーを買ってきた。

まずは最近の水やりによって湿った土からサボテンを出し、しばらく日陰で乾かしてから、除菌剤をスプレーで噴霧。
さらによく乾かして、乾いた土を入れた鉢に植え直しました。

これでも赤い斑点がなくならなければその部分を捨て、まだ斑点のない部分はハサミで切り、根が出るのを待ってから別の鉢に植え替えるしかないらしい。
どうかこれ以上、病気が広がりませんように、我が家のサボテンも人間社会も。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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