秋風の吹くハマスタ、崩れ去る投手たち⚾️

記者席で配られた〝スターメン〟表

今日、明日の今週末はまたハマスタで、今度はDeNA-中日戦を取材する予定。
現在、0.5ゲーム差で熾烈な最下位争い、ではなくて、正確に言えば5位争いをしている両チームに来季につながる光明はあるのか。

中日は昨季8月、育成選手から支配下契約に昇格して3勝を挙げたキューバ人ロドリゲスが先発。
ただ、今季は未勝利で、この日も6回3安打1失点と一応ゲームを作ったようには見えるものの、5四死球で2死から走者を出すことが3度と、合格点はつけにくいピッチングでした。

野手では2番ライトでスタメンに入った2年目・19歳の岡林に注目したんだけれど、3打数無安打。
しかし、若手が試されるこの時期、一軍で使われているだけ、根尾昂よりは期待されていると見ていいのかな。

DeNAは今季2勝5敗、防御率4.97と不調だった京山が先発し、7回5安打無失点と好投。
打線では、オースティンが登録抹消となってからスタメンで起用されている4年目・26歳の楠本泰史が二ゴロの間、右前タイムリー安打で2打点を挙げて気を吐いた。

しかし、ネット裏でDeNA関係者も指摘していたように、ベイスターズの最大の課題はやはりリリーフ陣でしょう。
八回に2番手・エスコバーがA・マルティネスにバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打と打たれて1点差に追い上げられると、九回には伊勢が登場。

伊勢は3日の巨人戦でも九回に1点リードで登板し、いきなり岡本和を四球で歩かせ、代打・大城に同点タイムリーを打たれたんだよなあ。
と、悪い予感を裏切ることなく、いきなり3連打であっさり同点に追いつかれてしまった。

九回、リリーフカーからマウンドに走る三嶋

1死も取れずに降板した伊勢に代わり、砂田がマウンドに上がると、京田に2点タイムリーを浴びてついに逆転。
この回3人目の三嶋がようやく失点を食い止めたけれど、時すでに遅し、だった。

勝てば0.5ゲーム差を引っ繰り返し、中日に代わって5位に浮上するはずだったDeNAは、最下位に沈んだまま、1.5ゲーム差に突き放された。
試合後のテレビインタビューで伊勢起用について聞かれた三浦監督は、「使っているのはこっちなので、これを乗り越えて投げてほしい」と苦渋を滲ませていました。

崎陽軒のシウマイ弁当860円

ところで、ハマスタの観戦のお供と言えば、やはり崎陽軒のシウマイ弁当。
僕がこの仕事を始めた30年前は確か720円、シウマイももう1~2個ぐらい多かったのに、諸物価高騰の折、いまでは画像のような内容で860円。

でも、味だけは30年前とまったく変わらず、やっぱり美味い。
試合前にこれを食べていると、缶ビールと緑茶ハイが飲みたくなってくるんだよね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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