【きょう12日発売!】東京スポーツ『赤ペン!!』300

宮崎でキャンプ取材をして30年以上になるけど、これほど寂しい夜の街は初めてです。
東京同様、宮崎もコロナ禍で緊急事態宣言下にあるため、選手やコーチと杯を傾けた昔馴染みの店は軒並み休業中なんだから。

営業している居酒屋も夜8時まで、酒の提供は1時間前の7時まで。
慌てて飲んでいたら、「クラスター発生の際に連絡が取れるよう氏名と電話番号を教えてください」と店主に言われた。

当然、キャンプ中の選手や球団関係者など影ひとつ見かけない。
これが昨年までなら、練習休みの前夜ともなると、各球団の選手たちがドッと繁華街に繰り出していたものだ。

とくに第2次長嶋監督時代(1993〜2001年)の巨人選手たちの夜遊びぶりはすさまじかった。
一方、当時の巨人は写真週刊誌のターゲットにされていたため、球団は極めて厳しい門限厳守の方針を打ち出している。

かくて、練習休みの前の晩になるたび、門限が守られているかどうかを徹底的にチェックするマネージャーと、その監視の目をかいくぐって夜の街へ脱出する選手たちとの激しい攻防戦が繰り広げられた。
…という昔話の続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポ、明日の九スポ(掲載日は変更あり)でお読みください。

客足の途絶えた宮崎の繁華街
スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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