最近、球場でフリーライターを見ない⚾️💻

午後1時50分、ベイスターズのウォーミングアップが行われているグラウンド

きょうもまたハマスタに行ってきました。
暖かな日射しに爽やかな秋風、こういう日に野球の取材をするなら、やっぱり屋外の球場に限る。

…んだけど、今回は、野球の試合とはちょっと違った話を書いておきたい。
このハマスタは12球団の本拠地球場の中で、ネットメディアで働くフリーライターに取材を許可している数少ないスタジアムのひとつです。

今年はコロナ禍のため、どこの球場でも報道陣の数を厳しく制限している。
東京運動記者クラブの会員で、NPBの取材パスを持っている記者ですら、例えばこのハマスタや神宮は1社につき記者2人まで、東京ドームは3〜5人まで(この球場はメディアによって人数が異なる)。

僕のように、フリーの身ながら東スポの記者として運動記者クラブ会員となり、NPBのパスを所有している人間は、東スポの席に空きがあればこうして球場に出入りできる。
が、記者クラブに所属していないネットメディアや雑誌で働いているフリーランスの場合はそうはいきません。

感染拡大を防ぐため、記者の人数を極力抑えたい球団は、記者クラブ以外の媒体の記者に対し、ほとんどワンデーパス(1日限定取材証)を出さなくなってしまった。
DeNAのようにネットメディアのライターを迎え入れ、パソコンを打てるコンセント付きの場所を用意している球団はごくごく少数です。

本来、コロナ禍がなければ、今シーズンはネットメディアにも大きく門戸が開かれるはずだった。
球界内部ではまだまだ最も大きな影響力を持つ巨人が、今年からFull-count、THE PAGE、僕も連載を持っているWEDGE Infinityなどに取材を許可し、独自にネタやコメントを取ることが可能になったから。

これは小さなように見えて、なかなか画期的な進歩と言っていい。
知り合いのフリーライターたちも球場やキャンプ地で会うたび、「やっと巨人が認めてくれましたね」と話しており、僕自身もいい先例となるような巨人やカープの記事をキャンプ中からWEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』にアップしてきました。

しかし、現在では試合前後の囲みはほとんどリモートか持ち回りの代表取材で、ここに参加できるのは記者クラブ加盟社のみ、球団によっては担当記者に限定されている。
おかげで、記者クラブ以外の媒体、ネットメディアのライターにとっては、去年までのように遠巻きにして耳をそばだてることすらできない。

こういう取材環境ではどうしても同調圧力が働き、少々取材対象の顰蹙を買ってでも個人的興味に基づいた質問をする、という取材はやりにくいものです。
もちろん、だからといって、こっそり濃厚接触となる単独直撃をするなどもってのほか。

そういうわけで、最近では大学を休学する学生のように、「もうプロ野球の仕事はやらなくなりました」というフリーライターも増えている。
あくまでも感染拡大防止が第一であり、球団広報の対応も現状でいっぱいいっぱいなのかもしれないけれど、せめて来年以降はもう少し、この取材しにくい状況を改善できないものかなぁ。

DeNAが2点差に追い上げた九回2死一・二塁、倉本は空振り三振

さて、今夜の試合はヤクルトが三回までにDeNA・上茶谷から5点を先制。
一方的な展開になったけれど、九回には3-5と2点差まで追い上げ、なお2死一・二塁と見せ場はつくった。

この試合で、今シーズン0勝だったヤクルトの石川がうれしい初勝利。
40歳のベテランが、先発9試合目にしてヤクルト入団以来19年連続勝利という節目の記録を達成しました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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