きょうは〝竜の新人〟ロドリゲスの日🐉⚾️

試合前、巨人・菅野の7月の月間MVP授賞式

久しぶりに東京ドームへ巨人−中日戦を観に行ってきました。
本来なら「取材に行ってきた」と書くべきなんですが、2週間近くも巨人戦にご無沙汰したので、きょうはぜひ面白いゲームを見せてほしかった。

ところが、期待に反して、原監督自慢の打線にチャンスで「あと一本」が出ず、4−7で敗戦。
試合終了時には、この日1番の坂本が5タコで2割3分5厘、4番・岡本が4タコで2割6分7厘まで打率を下げているのだから勝てるわけがない。

5番に入っている丸は2安打したものの、打率はまだ2割4分9厘と低空飛行を継続中。
と思ったら、某紙の巨人担当記者によると、「丸は4日前の2割2部台から急速にV字回復しつつあります」とのことでした。

七回、坂本を見逃し三振に仕留めたロドリゲス

そんな巨人打線を7回6安打1失点に抑え、来日初勝利を挙げたのが、中日の先発投手、キューバ出身のヤリエル・ロドリゲス。
今月3日に育成選手から支配下登録されたばかりの23歳で、まだプロ2度目の登板にもかかわらず、堂々たるピッチングを見せました。

150㎞台後半の真っ直ぐを軸に、横にスライドさせたり縦に落としたりする150㎞台前半の変化球で巨人打線を翻弄。
こういうタイプの投手は得てして力勝負を挑んでは墓穴を掘るものだが、ここぞという勝負どころで120〜130㎞台のスローボールを巧みに織り混ぜてくる。

とくに、3−1と2点リードで迎えた五回2死三塁、捕手・郡司のサインに2度首を振り、129㎞のカーブで丸を空振り三振に打ち取った場面は圧巻だった。
ロドリゲス本人も会心の一球だったらしく、思い切りガッツポーズをしていましたね。

試合後、ヒーローインタビューに答えるロドリゲス

試合後、「この初勝利をキューバにいる両親と彼女に伝えたい」と初々しく語っていたロドリゲス。
外国人ながら新人王の資格もあるそうで、ひょっとしたら広島カープのドラフト1位新人・森下のライバルになるかも?

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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