東京スポーツ『赤ペン!!』266

プロ野球はいよいよきょうからお客さんをスタンドに入れる興行を再開。
各球場とも上限5000人とはいえ、大いに盛り上がってほしいところです。

しかし、このところ、新型コロナウイルスの感染者数が急増しているだけに、手放しで喜んでいられないのも確か。
とくに東京ではPCR検査や抗体検査を受ける人が増えているため、そのぶん感染者数の増加傾向にも拍車がかかりそう。

そうした中で始まる〝有観客試合〟、ほっともっと神戸で行われる巨人−ヤクルト戦では、原監督の1035勝がかかっている。
これ、長嶋監督を抜き、V9(1965〜73年の9年連続優勝と日本一)監督の川上監督に迫る球団歴代単独2位の大記録。

原監督は先週4日、東京ドームの中日戦で2位タイの1034勝に到達し、長嶋監督の持つ記録に並んだ。
それから2連敗しているだけに、きょうは何としても勝って単独2位に浮上したいところでしょう。

さて、原監督の1034勝のうち最も印象深い1勝は? と聞かれたら、私は35勝目を挙げる。
就任1年目だった2002年、奇しくも今年の開幕日と同じ6月19日の横浜(現DeNA)戦。

3-3の同点で迎えた延長10回1死一塁、投手・岡島の代打に同じ投手の桑田を送り、バスターエンドランを決めて快勝した試合は、覚えているファンはまだまだ少なくないはず。
当時、バスターを指示したのは原監督だと、私は夕刊紙の記事も自分の著書にも書きました。

ところが…この続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポでお読みください。
朝刊の九スポは明日掲載予定です。

※掲載日変更のお知らせ
『赤ペン‼︎』は来週から毎週火曜に戻ります。
次回掲載は14日の予定。
よろしくお願いします。


スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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