駆け込み散髪&マッサージ

きのうは荻窪のヘアーサロンD’sで散髪、きょうは新宿の小守スポーツマッサージ療院でマッサージ。
どちらも、もう少し先に予約を入れていたんだけど、緊急事態宣言に伴って急遽休業になるかもしれないと思い、両方とも2〜3日前倒しして〝駆け込み〟でやってもらいました。

理髪店は当初、都が休業要請を行う業種としてリストアップ。
マッサージはリストに入っていなかったものの、自主的に休業を宣言している治療院が少なくなく、小守療院も休むことになるかもしれない、と担当トレーナーのSさんに聞き、少々泡を食ったのです。

きょうの発表では理髪店は休業要請のリストに入らず、小守療院も通常通り営業を続けることを決定。
とりあえずホッとしましたが、都と国の間では休業要請を巡っていまだに綱引きが続いている。

今回、緊急事態宣言が行われた7都府県のうち、6府県は国の方針に従って休業要請を出しておらず、東京だけがこだわりを見せている。
「潜伏期間の2週間は見送りましょう」と言う西村経済再生担当相に対し、小池都知事は「2週間はキツい」と、そんな悠長に構えてはいられない、と言わんばかり。

そういう態度について、「小池らしい意地の張り方」「選挙を睨んでのパフォーマンスではないか」と揶揄する声も上がっている。
その一方、「都内の実際の感染者数が発表されているよりもはるかに多いと推察されるため、強力な措置を取らなければならないところまで追い込まれているのだろう」という見方もある。

東京には日本最大の歓楽街・新宿歌舞伎町があり、ここで働いている接客業、とくに性風俗で働いている女性に感染者が増えている、という話を、新宿で働く知人や関係者によく聞く。
歌舞伎町の内情の詳しい人によると、キャバ嬢やホステスが感染を懸念して医療機関を訪ねても、ただの風邪と診断され、PCR検査を受けさせてもらえずに追い返されるケースが少なくないそうです。

新宿の夜の街に、そうした潜在的感染者が相当数いることは容易に想像できる。
この状態には、キャバクラやスナックの経営者も頭を抱えているという。

また、そういう店で客として遊んでいた男性が、キャバ嬢やホステスにうつされたと医療機関で告白するケースは、逆に極めて少ない、ということは僕も同じ男だから容易に想像できる。
そういう人たちが都の様々な場所で感染を拡大させ、やがては感染爆発につながる可能性が限りなく高まってゆく。

となると、この際、休業要請や営業時間の制限を求められるところは、軒並みその対象にしなければ間に合わないかもしれない。
個人的には、こういうご時世だけに、頭と身体はなるべく定期的スッキリさせて生活したいものですが。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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