脳下垂体のMRI検査を受けてみた

慈恵医大付属病院外来棟の正面玄関に置いてあるマスク自販機

NPB(日本野球機構)が今季の開幕を「早くとも4月24日」に決定したころ、私は慈恵医大付属病院にいました。
目的は、血液中のコレステロールが脳下垂体にも溜まっていないかどうか、MRI検査で確認するため。

こういう検査は年1度の脳ドックでもできるんですが、アレは予約を取るのが大変な上、料金もウン万円と安くはない。
その点、治療の一環として受ければ費用も8000円ちょっとですむ(気軽に払える金額ではないけどね)。

検査室に入る前、人間ドックで使われるような上下に着替え、ガドリニウムという造影剤を点滴注射で左肘内側の静脈に装着。
検査中にこれを注入するので、気持ち悪くなったらすぐに言ってください、と若い女性の技士に言われる。

それはともかく、やっぱりあのMRI検査機というのはイヤなものですね。
頭を狭い穴に突っ込まれ、ブーブーブー! ガンガンガン! と耳を聾する音が響き渡り、ゴトゴトゴト! と頭を揺さぶられる。

閉所恐怖症の気があるのか、最初のうちは「もうやめだ! 出してくれー!」と叫びだしたい衝動に駆られる。
こういう不愉快な検査の最中は目をつむり、なるべく楽しい記憶、きれいな女性の顔、バカバカしい出来事などを思い出すしかない。

…と、懸命に自分を落ち着かせているうち、検査は約20分で終了。
きょうの結果は来月3日、血液検査の結果とともに担当医から聞くことになっています。

会計が済むのを待っている最中、スマホでニュースをチェックしたら、プロ野球の開幕が早くとも4月24日に延びたという。
あ~あ、とは思いながら、十分に予想された事態だったので驚きはナシ。

ただ、練習試合も4月10日まで行われなくなったのには困りました。
今週の東スポ『赤ペン!!』、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』のネタはしっかり仕込んであるけれど、来週からはどうしようかなぁ。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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