きょうの沖縄は夏🌞のち冬⛄

沖縄の天候は変わりやすい、朝昼晩の寒暖差も激しい。
長年のキャンプ取材の経験上、そういうことはすべて織り込み済みである。

…というつもりだった。
が、きょうほど天候の激変ぶりと気温の上下動に悩まされた日は久しぶり、というよりほとんど初めて。

きょう最初に訪問したキャンプ地はヤクルトのANAボールパーク浦添。
カンカン照りで気温が30℃近くに達しそうな中、野村克也さんを悼む献花台に次から次へとファンが訪れ、故人の冥福を祈っていました。

ファンが絶えなかった献花台、花は隣のテントに用意されていた

この献花台が設置されているのはきのう、きょうまでということだったので、私としても一度足を運んでおきたかったのです。
今夜8時からはフジテレビで緊急追悼記念番組が放送されることになっており、久しぶりに会った関係者が忙しく立ち働いていました。

午前中に行われたヤクルトの打撃練習

浦添ではこの日、午後から日本ハムとの練習試合が組まれていて、通常なら午後のメインメニューであるフリー打撃が午前中に行われていた。
石井琢朗前打撃コーチ(現巨人野手総合コーチ)がいたころとは、打撃練習の雰囲気も変わったな、と思いながらスタンドで見ていると、スコアボードの上空がだんだん薄暗くなってくる。

旧知のフジテレビ関係者が言うには、「もうすぐザーッときますよ」。
それも半端じゃない雨になる見込みで、「土のグラウンドにはすぐにシートをかぶせるようスタンバってるけど、どうかな、できるかな」と首を傾げていた。

彼の予想通り、11時前には嵐のような風雨が吹き荒れ、念のために持ってきた傘が吹き飛ばされそうになったほど。
これでは練習試合どころではないと、同行していた巨人ファンの知人(マスコミ関係者ではありません)と沖縄セルラースタジアムへ移動。

こちらではオープン戦開幕戦、巨人-DeNA戦が行われるというのに、着いてみたらやっぱり雨がザーザー、風がビュービュー。
それでも、シートノックもセレモニーも取りやめて試合だけはやるという。

試合開始前、マウンドとバッターボークスにシートがかぶせられていた

スタンドで雨に降られながら試合を見ているうち、体感気温がどんどん下がり、寒くて寒くて仕方がない。
朝があまりに暑かったので、半袖のポロシャツしか着ていなかったから、一層寒さが身に染みる。

一応、沖縄だから午後も17℃あったけど、体感気温は12~13℃程度だったんじゃないかな。
まあ、東京のようにコートが必要なほどではなかったから、何とか試合終了後までしっかり取材できましたが。

なお、きょうまでの取材の中身は、東スポ『赤ペン!!』、WEDGE Infinity『赤坂英一の野球丸』などで詳報する予定。
楽しみにお待ちください。

あ~、寒かった、これからあったかいものでも食べに行こう。
と思っていた私に、「おまえは昼より夜のほうが忙しいんだからな」と言っていたのは、郷里と大学の先輩、某カープOBのKさんでした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る