猛暑の野球取材に〝新ドレスコード〟を提唱したい

定宿のホテルがある大阪駅周辺は朝9時ですでに32℃超の暑さ

きのうは甲子園で仕事を終えたあと、大急ぎで大阪駅近くのホテルへ帰ってきた。
シャワーを浴びてTシャツと半パンに着替えると、きょう着ていたぶんも含め、3日ぶんの洗濯物を抱えて地下1階のコインランドリーに直行。

この時期、このホテルはいつもメチャ混みで、ヘタをすると洗濯機3台、乾燥機2台ともすべて稼働中、ということも少なくない。
だから内心、結構焦ってたんだけど、幸いなことに洗濯機も乾燥機も空いていて、無事洗濯を終えることができました。

ポロシャツ、下着、靴下、ミニタオルの類いは多めに持ってきているから、それほど洗濯を急ぐことはないんですが、困るのはズボンの替えが少ないこと。
今回持ってきているのは3本で、ふつう1本につき2~3回ははくから、今回の6泊7日の出張生活には十分足りる、はずだった。

しかし、この猛暑に加え、甲子園での取材中は風や土埃にもさらされるから、チノパンもホワイトジーンズも1回はいただけでダメになっちゃう。
というわけで、きょう洗濯ができなければ、朝散歩と食事用の半パンしか残らなくなるところだったのです。

そこで提案。
高校野球の開会式や試合中にも給水タイムがもうけられるなど、猛暑対策が行われるようになっている折、取材している報道関係者の服装規定(と言うより暗黙のマナー)も、もう少し緩やかにできないものでしょうか。

これほど毎年の猛暑が常態化した現代、野外球場でのサングラス、半パン&スコート着用は、もう容認されて然るべき時代に来ていると思う。
メジャーリーグではもう20年以上も前から、夏は記者だけでなくSFジャイアンツのGMまでサングラスに半パンで出入りしていた。

そうしないと、夏のテキサスなんて、マジで服が汗でベチョベチョになっちゃうんだから。
自分と親子ほどもトシの差がある若い記者に、「サングラスだけでもOKってことにならないですかねー」とコボされると(たぶん自分の上司や先輩には言えないんでしょう)、この業界に若い人材を迎えるためにも、真剣に考えたほうがいいと思うんですが。

しかし、きょうも暑かったなー!!!
第3試合の智弁学園-八戸学院光星が8-10、2時間54分の大熱戦になったこともあり、56歳のA先生はここでギブアップ。

いったん6点差を跳ね返して逆転した智弁学園・小坂監督は、「あそこでホッとしたというか、いったん気が緩んだのかもしれない」。
一方、九回に2点取って再逆転勝ちした八戸学院光星・仲井監督は、「甲子園に来るようなチームは、絶対に最後まで諦めないんですよね」。

ちなみに、勝ち越しの2点タイムリーを打った沢波は、県大会の前に気管支の病気で入院し、一時はベンチ入りが危ぶまれる状態だったそうです。
まったく、甲子園では何が起こるかわかりません。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る