東京スポーツ『赤ペン‼︎』207

先週8日、神宮球場のヤクルト−阪神戦で、あわや乱闘か、という一触即発の場面が見られた。
阪神・岩田がヤクルト・青木に頭部死球をぶつけて、青木が岩田に詰め寄ろうとしたところ、両チーム総出で一部の選手とコーチが揉み合いになったのだ。

青木が岩田に頭部死球を受けたのは昨年に続いて2度目、阪神戦では岩貞からも頭部死球を、今年は尾仲にも膝への死球を受けている。
小川監督が「しょうがないではすまされない」と憤っていたのも当然だろう。

一昔前なら、こういうケースではほぼ間違いなく乱闘になった。
乱闘に参加しない選手は臆病者、という以上にチーム内で裏切り者と見なされたから、誰もが我がちに取っ組み合いに参加したものだ。

振り返れば、平成年間にはこの神宮で数々の乱闘劇が繰り広げられた。
阪神戦では過去にも、古田が相撲か柔道さながらの鮮やかな首投げを決めて見せたことがある。

しかし、何と言っても一番凄絶、かつど迫力だったのは、「平成最大の乱闘」と呼ばれた1994年の巨人戦だろう。
ここから先、興味のある方はきょうの東スポ、大スポ、中京スポでお読みください。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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