日ハム首脳陣にイジられる

鎌ヶ谷スタジアム

ひとつ年が明けると、自分もまたひとつ歳を取る。
 そのたびに、ひとり、またひとりと、球界を去ってゆく人たちがいる。

 昨年はDeNAの某GM、ソフトバンクの某コーチまでがとうとうクビに…もとい、球団を離れた。
 ああ、これでもう、オレをイジり続けてきたうるさ型とも縁が切れるんだなあ…と安心していたら、甘かった。

 きょうは日本ハムの新人合同自主トレ初日(画像)。
 ドラフト1位の吉田輝星や4位の万波中正を取材しようと、今朝10時に鎌ヶ谷スタジアムに駆けつけたら、受付でいまや名GMとなった吉村某氏とバッタリ。

私「今年もよろしくお願いします」

GM「どうしたんですか? きょうは、わざわざ赤坂さんに取材に来て頂くようなことが何かあるんですか?」

私「…新人合同自主トレ取材じゃない。吉田が出てくるでしょ。去年だって清宮を見に来てたんだから」

GM「ああ、そうでしたっけ? グラウンドには投手チーフコーチになった木田もいますから」(とニヤリ)

 …うーむ、この雰囲気は何なんだ。
 と訝りながらグラウンドに出ると、「赤坂ちゃーん!」と声をかけてきた白髪頭の兄ちゃん(?)がいて、よくよく見たら緒方耕一野手総合コーチ。

私「白くなったねえ! すぐにはわかんなかった」

緒方コーチ「ここまで抜けるのに10カ月かかったよ」

私「オレもオフは金髪にしてたんだけどね、仕事に入る前に黒く染め直した」

緒方コーチ「TBSラジオはよく聴いてるよ。最近は毎週じゃなくて月イチぐらいだけど、数字はどう?」

私「おかげさまで、オレのコーナーは悪くはないみたい。今年も続投が決まりましたから」(という説明だけ急に敬語になる)…以下略。

 その後、記者席で会った木田優夫投手チーフコーチはこちらをジロリと睨みつけ、いきなり「出入り禁止じゃないの?」
 そう言われたらこちらも思わず、「あのなあ、今年最初の一言がそれかよ」と言い返し、たちまち取っ組み合いに…なるわけがありません。

 というわけで、今年から新某GM、新某コーチネタを披露する機会もあるでしょう。
 オレ、原稿では野球選手や関係者をイジってばかりいるけど、現場ではイジられキャラなのかもしれないなあ。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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