BS世界のドキュメンタリー『鎮魂のエベレスト あるシェルパの挑戦』(NHK-BS)😉

Everest Dark
50分(オリジナル版88分) 2025年 カナダ
NHK-BS初放送:3月3日PM10:45~

毎年エベレストでは800人が登頂を目指し、300人の遺体が残されていて、うち100人がシェルパである、というテロップがオープニングで流れる。
ナレーターを務めるニナ・チリ・シェルパは1953年、エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイがエベレスト初登頂を果たした際、荷物運びを手伝った人物。

その息子ミンマもまたシェルパで、ネパール人として初めてK2登頂に成功し、エベレストを19回制覇した経験の持ち主。
2015年に引退したが、エベレストに眠るシェルパの遺体を地上に下ろすべく、妻の制止を振り切り、51歳にして最後の登頂に出かける。

チベット仏教の敬虔な信者であるミンマは、遺体をエベレストに残したままでは、山の神が怒る、その怒りを静めるために俺は行くのだ、と力説している。
スタッフが時にミンマ一行に密着、時に上空からドローンで彼らの行動を捉えた映像は非常に美しく、静謐で荘厳な雰囲気を伝えてくる。

しかし、オリジナル版は1時間半近くもあるのにNHK放送版は50分と、半分近くカットされているのが、いつもながらもったいない。
こういう編集はオリジナル作品に対する一種の冒涜ではないか、と言いたくなる。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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