『スター・トレック 宇宙大作戦』シーズン1/1~12話(Netflix)😉

Star Trek:The Original Series
各話約50分 1966年 アメリカ=NBC

Netflixの配信が始まって10年、いい大人が引きこもって映画やドラマにハマっている、という〝ネトフリ依存症〟が今や当たり前の現象になりつつある。
何の映画だったか忘れたが、少年たちが近況を報告し合う場面で、「ウチの親父、仕事もせずにネトフリばかり観てるよ」というセリフがあって、Netflixはもうここまで現代人の生活に浸透しているのか、と思ったものだ。

そういう自分も、一時は最も初期の『宇宙大作戦』を観始めたらやめられなくなり、年末年始は暇さえあれば実家でPCにかじりついていました。
このシリーズの映画版はリブート版も含めてすべて観ているけど、オリジナル版のテレビシリーズは飛び飛びでしか観たことがなかった。

とくにファーストシーズンはほとんど未見で、第1話(パイロット版)の船長がカーク(ウィリアム・シャトナー)ではなく、スパイク(ジェフリー・ハンター)だったとは初めて知った。
それ以上にびっくりしたのは、1作だけでカークに交代したスパイクが第11話、廃人同然となって再登場したことである。

過去作の登場人物やエピソードを後に意外な形で活かすのが本シリーズの特徴で、このアイデアはリブート版の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)にも引き継がれている。
あの作品で旧シリーズのミスター・スポック(レオナード・ニモイ)、シリーズ史上最強の悪役カーン(ベネディクト・カンバーバッチ)が登場する場面には、トレッキアンと呼ばれるほどのマニアではない僕でも大いにシビれたものだ。

初期のシリーズは後の時代のように特撮もVFXやCGも使えないぶん、シナリオや俳優の演技に負うところが大きく、様々な工夫が凝らされているのが面白い。
第4話「魔の宇宙病」ではスールー(ジョージ・タケイ)がブルース・リーのような格好でカンフーを披露したり、第6話「二人のカーク」では転送装置の不具合によってまったく性格の異なる別のカークが登場したり。

笑っちゃったのは、日本語吹き替え版と英語版用字幕を比較すると、吹き替え版ではかなり大胆な変更を施していること。
スールーをミスター・カトーという日本人名に変えているのが最たる例だが、毎回オープニングで流れるカーク(吹き替え=矢島正明)のナレーションも、最初にしゃべる宇宙世紀の年数からしてまるで違う。

本当はもっと観たかったのだが、1月8日で終了してしまった。
また配信してくれないかなあ。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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