『イカゲーム』シーズン1~3(Netflix)🤗😱

오징어 게임、Squid Game
韓国、アメリカ=Netflix
2021年:シーズン1全9話 2024年:シーズン2全7話 2025年:シーズン3全6話
各話33~76分

WBCを観たくてNetflixと契約したという人には、映画なら『新幹線大爆破』、ドラマシリーズなら『極悪女王』かこの『イカゲーム』をお勧めしている(『地面師たち』はまだ観ていません)。
それぐらい、エンターテインメントとして面白く、人間ドラマとしても見応えがある。

主人公は競馬などのギャンブルで数億ウォンの借金を抱え、高利貸しの取り立てに追われている中年男ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)。
突如目現れたスカウトマン(コン・ユ)に10万ウォンを賭けたメンコの勝負を挑まれ、もっと多額の賞金がもらえるゲームがあると誘われる。

ギフンが連れて行かれた孤島には456人もの参加者がおり、脱落者は死ななければならない殺人ゲームがスタート。
初っ端のゲームは日本でもお馴染みの「だるまさんが転んだ」で、ペコちゃんを思わせる巨大で不気味な人形が登場し、次々に参加者が蜂の巣にされる出だしからたちまち引き込まれた。

最初のだるまさんが転んだから、ビー玉遊び、飛び石ゲーム、かくれんぼなど、韓国の子供の遊びに着想を得たというゲームの数々が実に面白い。
参加者同士で協力し合って生き残ったと思ったら、次のゲームではその協力者と殺し合わなければならなくなるというどんでん返しの連続。

原作、脚本、監督を務めたファン・ドンヒョクは、これらのゲームと人間ドラマの展開に、韓国の現実社会を投影させているという。
登場人物の殺し方など、少々意地が悪いのではと思える場面もあるが、常に一定の説得力をもって脱落者が描かれているのも確か。

参加者は全員深緑色のジャージ、彼らを撃ち殺す兵士は全員ピンクの戦闘服に○△▢マークの描かれたマスク、兵士を指揮するボスのフロントマンは黒ずくめで人型のマスクという出で立ち。
ゲームの会場は内容によって風景が異なっており、原っぱや韓国の田舎町を再現してノスタルジックな雰囲気を出している半面、兵士や参加者が移動する通路や階段は明るいパステルカラーに彩られている。

美術監督は女性のチェ・ギョンソンで、全編をファンタジックなカラーで統一し、残酷極まりない殺人ゲームがまるで絵本の中で行われているような印象を与えることに成功している。
観終わった後、殺人ゲームの様々な局面で自分ならどうしていたか、自分がギフンならどう行動していたか、あれこれ考えさせられる余韻が延々と尾を引き、なかなかイカゲームの世界から抜け出すことができなかった。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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