
129分 2025年 アメリカ=ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
オープニング早々、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じた1978年版のメインテーマが静かに流れる。
劇場公開当時、あの映画を観に行った僕と同世代のファンにとっては、今も耳の奥に残るジョン・ウィリアムズの名曲だ。
この出だしから、本作がリーヴ・スーパーマンへの熱烈なオマージュであることが示される。
ということがわかるのはもはや僕のような年寄りしかいないかもしれないけれど、かつて実写版スーパーマンの最高傑作と言われ、僕もいまだにそう思っているた1978年版へのリスペクトが感じられるだけでも無性にうれしくなりました。
本作のスーパーマンを演じるデヴィッド・コレンスウェットもまた、リーヴのイメージを踏襲したハンサムボーイ、かつ無類のお人好しでもあるクラーク・ケントを好演。
同じデイリー・プラネットに勤める記者ロイス・レイン(レイチェル・ブロズナハン)は最初からクラークの正体を知っている恋人として描かれており、こちらも1978年版のマーゴット・キダーと雰囲気が似ている。
大胆な改変が施されているのはニコラス・ホルトが扮した悪役レックス・ルーサー。
1978年版のジーン・ハックマンは悪役というよりコメディリリーフに近いキャラクターだったが、こちらは異次元への入口を開くポケット・ユニバースを開発した天才科学者で、クラークのクローン「ウルトラマン」でスーパーマンを圧倒する。
スーパーマンのような異星人が地球の紛争に介入することの是非がマスコミで論じられるくだりも、現代の移民問題と世界各地で発生している軍事衝突を彷彿とさせてなかなか興味深い。
クライマックスで武装国家ボラビアの軍事侵攻を受ける小国ジャンハンプールの子供がSマークの旗を立て、「スーパーマン! スーパーマン!」と叫ぶ場面を観て、現実にスーパーマンがいればなあ、と夢想してしまう観客もいるのではないか。
なお、エンドクレジットは1978年版のオープニングクレジットのデザインそっくり!
これも最後まで観てほしい、僕のような年寄りのファンはとくに!
オススメ度A。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑