ファン目線で巨人二軍のキャンプを見てみると⚾

ケース打撃の終了後、選手にレクチャーする石井琢朗二軍監督

今回の巨人二軍キャンプは一記者としてグラウンレベルで「取材」するのではなく、一観客としてスタンドから「見学」している。
こうして上から観客目線で俯瞰したほうが、記者の視点からでは見えない部分が見えるものです。

あいにくの雨で木の花ドームでの練習となったきょうは、朝からウォーミングアップ、キャッチボール、ペッパーなど一通りのメニューが済むと、次に走者二塁(たまに一、二塁)でケース打撃の練習。
打者、走者に増田大や萩尾、投手に泉、育成の板東、捕手にベテランの小林と、実戦さながらの布陣だ。

この間、石井琢朗二軍監督は二塁ベースのショート寄り後方で膝をつき、打者、走者、バッテリーの動きを注視している。
石井二軍監督の位置取りは、グラウンドレベルで横から見ただけではわかりにくいが、上からであればわかりやすく、琢朗さんが誰のどこを見ているかも察しやすい。

約1時間半のケース打撃が終了すると、選手が集められて大田泰示打撃コーチ、石井二軍監督がレクチャー(画像上)。
この後には、野手全員でディレードスチールの練習が行われた。

石井琢朗二軍監督が巨人のユニフォーム姿で打撃投手を!

ランチタイムの特打では、増田大、小林を相手に石井琢朗二軍監督が自ら打撃投手(バッピー)!
真っ直ぐだけではなくカーブを織り交ぜ、投球の待ち方、打撃のタイミングの取り方を教え込んでいたようです。

午後からはさらに、自ら球出し役としてテニスボールを左右に投げ分け、これを選手に追いかけさせて打たせる〝変則ティー打撃〟を行っている。
カープのコーチ時代から様々なアイデア練習を考案している石井二軍監督ですが、こういう練習は初めて見た。

テニスラケットを使った練習をする小林をファンが〝激写〟

ところで、きょう木の花ドームに集まった約40人のファンの一番人気は、今やベテランの小林誠治。
彼がテニスラケットを持って練習を始めると、大勢のファンが群がり、スマホやカメラで撮影を始めた。

こういうファンの動向も、グラウンドで選手やコーチの動きばかり追っていたら、えてして気がつかないことが多い。
小林がこの時期に二軍にいるのはどうかと思うけれど、今年こそファンの期待に応えて、もう一花も二花も咲かせてほしいですね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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