「りくりゅう現象」が起こっている

2月17日付東スポ最終面 左の見出しが翌日の逆転優勝を〝予言〟していた?

りくりゅうペアの逆転金メダルはあまりに衝撃的で、とてつもなく感動的だった。
SPで致命的とも見えたミスを犯しながら、翌日のフリーでほぼ完璧な演技を見せ、1位との6.90点差を跳ね返し、日本選手として初めてペアで金メダルを獲得。

ほぼ完璧だった演技はもちろん、フィニッシュの直後に抱き合った2人の姿から、木原が三浦を表彰台に担ぎ上げたパフォーマンスまで、何もかもが素晴らしく、見ているうちに体が震え、自然と涙が滲んだ。

そこで、自分としては珍しく、年甲斐もなく感動した弁をSNSに投稿。
「りくりゅうは素晴らしい演技を通して人と人の絆の強さ、信頼関係を築くことの大切さを伝えてくれた」と、何の捻りもなく、ただ正直に感想を綴ったら、あっという間に200以上の「いいね!」がついた。

さらに、しばらく連絡を取っていなかった友人知人から「私も感動した」「号泣した」というメールやリプが続々。
中には、これまでフィギュアについて語ったことのなかった人もいた。

りくりゅうはお互いパートナーのために、自分たちを支えているチームのために、ただひたすら勝利を目指し、最高の演技をしようとした。
何の混じり気もないアスリートとしての姿勢が生んだパフォーマンスが、僕たち見ているひとりひとりの心に刺さったのだろう。

こういう喜びを喚起できるのがスポーツヒーロー&ヒロインの力だと思う。
これから様々な社会現象に発展するんじゃないか、と思わせたのはスレッズに投稿されたこんな画像。

熊本県警の電光掲示板

それにしても、改めて静止画像でりくりゅうの体を見ると、ぎりぎりまで絞り込まれていることがよくわかる。
しばらくはゆっくり、休息とリカバリーに努めてほしいですね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
先頭に戻る