『交渉人 真下正義』(Netflix)😉

127分 2005年 東宝

シリーズ新作映画『踊る大捜査線 N.E.W』の公開を今秋に控えて、Netflixで配信されているスピンオフ作品の1本。
実写映画の興行成績第1位を記録した劇場版第2作『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003)の後日談、かつ正統的続編だが、出来栄えは前作よりこちらのほうが面白い。

都内が約200万人の人出でごった返す2004年のクリスマス・イヴ、東京地下鉄の最新鋭車両クモがリモコンで乗っ取られ、都内の地下鉄線内で暴走を始める。
地下鉄を運営しているのは東京メトロをモデルとした東京トランスポーテーション・レイルウェイという架空の会社、全線の運行状況は総合司令室でコントロールされている、という設定がスケール感たっぷりで、のっけから引き込まれた。

正体不明の犯人の要求はカネではなく、前作で警視庁初の交渉人となった真下正義(ユースケ・サンタマリア)との知恵比べ。
ここに地下鉄の総合司令長(國村隼)、お調子者の広報担当(石井正則)、本作でシリーズ初登場となったべらんめえ調の刑事・城島(寺島進)がからんで、時折笑いを差し挟みながら、ノンストップ・サスペンスが展開する。

犯人が真下に与えるヒントとして、1970年代の映画『ジャガーノート』、『オデッサ・ファイル』(1974)、名作ハードボイルド小説『深夜+1』をネタにしているのも、全ての作品を知っている僕としてはうれしかった。
だから、最後の最後で犯人がどんな正体を見せるのか、大いに期待していたんですけどね。

劇場公開時も批判された不完全燃焼のオチには、僕も納得できない。
どうやら、続編を作ろうとして棚上げになってしまったのが原因のようですが。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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