『踊る大捜査線』(フジテレビ、Netflix)🤗😱

1シーズン全11話 第1話70分 第2~10話各46分 第11話59分
初放送:1997年 制作:フジテレビ 

シリーズの新作映画『踊る大捜査線N.E.W』の公開を今秋に控えて、Netflixで旧作シリーズ、映画、スピンオフ作品の配信が開始された。
そこで早速一番最初のテレビシリーズを再生し始めたら、これがもう面白くてやめられなくなり、4~5日間でイッキ見してしまった。

僕は映画版第1作『踊る大捜査線 THE MOVIE』(1998)の大ファンで、DVDを購入して何度も観ている。
が、その前にオリジナル編として制作されたこのテレビシリーズは一度も観たことがなく、今回初めて視聴し、その完成度の高さに改めて感心させられた。

映画版より際立っているのは、警察庁の管理官・室井慎次(柳葉敏郎)のカッコ良さ。
東大出が主流派を占める警察官僚の中、東北大出身の泥臭いプライドを漂わせ、あくまでも正義と信念を貫く意固地で無骨な人物像を的確に表現している。

定年まで警官殺しの犯人を追い続け、時折、怒りをぶちまける老刑事・和久平八郎(いかりや長介)のキャラクターも映画版より強烈。
いかりやの自伝によると、演技は主役の織田裕二に教わったそうだが、場面によってはいかりやが織田を押しまくり、受けに回った織田がビビっているようにすら見えるほど。

君塚良一の脚本、本広克行による演出もまことに巧みで、短い放送時間に展開する事件と人間ドラマの見せ場をうまくつないでいる。
とくにラスト3話は息をもつかせぬジェットコースターさながらで、初放送から30年も経つけれど、本作の面白さはいささかも古びていない。

しかし、青島がヘビースモーカーだという設定だけは1990年代ならでは。
くわえタバコで覆面パトカーを運転し、机の灰皿が吸い殻でてんこ盛りになっているという描写は、今だったら相当ヒンシュクものだけど、新作ではどうなってるんでしょうね。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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