
94分 2024年 ドイツ=コンスタンティン・フィルム、アメリカ=パラマウント・ピクチャーズ
日本公開:2025年 配給:東和ピクチャーズ
1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中に起こったパレスチナ武装組織「ブラック・セプテンバー」によるテロ事件を、当時五輪を初めて衛星生中継したアメリカABCテレビのスタッフの視点から描いた作品。
ドキュメンタリータッチの映画はこれまでにも山と観てきたが、本作では当時のテレビ中継映像とドラマ部分の映像の画質を統一し、まるで本当の中継現場を見ているかのような効果を生んでいる。
半世紀以上も前のスタジオや編集室をセットで再現し、電話や無線機からスタッフが着ているいかにも1970年代っぽいファッション・スタイルなど、それこそ細大漏らさず当時の状況を再現している美術と衣装が素晴らしい。
選手村のベランダから顔をのぞかせる覆面をかぶったテロリスト、銃で脅されているイスラエル選手団のフェンシング・コーチの映像もホンモノとしか思えない。
現在進行中の人質事件をどこまで正確に生中継するべきなのか、選手村のテレビでABCの映像を見ているテロリストたちに無用の刺激を与えたり、脅迫行為をエスカレートさせることにならないか、編集室で議論を戦わせるテレビマンの描写も緊張感たっぷり。
クライマックスに近く、選手団が全員解放されたと誤報が流れるくだりには、一瞬息を呑んだ。
オススメ度A。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑