『エイリアン:ロムルス』🤗😱

Alien: Romulus
119分 2024年 アメリカ=20世紀スタジオ PG12
日本配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

『エイリアン』シリーズは1979年の第1作から本編の4作、前日譚の2作『プロメテウス』(2012)、『エイリアン:コヴェナント』(2017)とすべて観ており、面白いことは面白いが、実質的主役のエイリアンにはいささか食傷気味だった。
結局、どうやっても死なないし、いくらでも再生される不死身の怪物だとわかってますからね。

それでも、WOWOWでこういうスピンオフ版が放送されると、やっぱり観ないではいられない。
今回はエイリアンとの対決でハラハラドキドキさせる半面、第1作を彷彿とさせるオマージュに溢れており、僕のような年寄りにはうれしくなる趣向が山盛りだ。

主人公は本編4作でシガーニー・ウィーバーが演じたリプリーを思わせる20歳のヒロイン・レイン(ケイリー・スピーニー)。
彼女と弟と呼んでタッグを組むアンディ(デヴィッド・ジョンソン)は、シリーズ全編に渡って登場するウェイランド社が製造したアンドロイド、というのも第1作の科学主任アッシュ(イアン・ホルム)、第2作のビショップ(ランス・ヘンリクセン)を踏襲したキャラクター設定だろう。

植民惑星ジャクソンの農場で奴隷のような労働を強いられていたレインは、仲間にそそのかされて別の惑星へ移住しようと秘かに宇宙貨物船で脱出。
軌道上に廃棄された宇宙ステーション・ルネサンスの中にある冷凍冬眠カプセルを探している最中、眠っていたエイリアンの幼虫を覚醒させてしまい、このシリーズならではの凄惨なバトルが始まる。

またお約束の展開か、と思っていたら、アッシュにそっくりのアンドロイドが現れたり、エイリアンの進化形が登場したり、〝エイリアンズレ〟したファンの予想を上回る趣向もたっぷり。
これ以上は書きませんが、シリーズのファンはもちろん、初めて観る今時の世代にも十分楽しめる宇スピンオフ版です。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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