『荒野の七人 真昼の決闘』(BS12トゥエルビ)😉

The Magnificent Seven Ride!
100分 1972年 アメリカ=ユナイテッド・アーティスツ

第1作から12年も経つと随分テイストが変わるもので、第1作の雰囲気をかろうじて残しているのはエルマー・バーンスタインの名テーマ曲のみ。
クリスがマカロニ・ウエスタンで名前を売ったリー・ヴァン・クリーフに変わったせいか、銃撃戦の場面でやたらと血糊が流れるあたり、いかにもマカロニ的な演出も目につく。

ちょっと面白いのは、第1作でスティーヴ・マックィーン、第2作でロバート・フラー、第3作でモンテ・マーカムが務めたクリスのサポート役を元新聞記者(マイケル・カラン)にしていること。
クリスの数々の武勇伝を本にして一稼ぎしようと持ちかけながら、クリスのツケで飲んでばかりいるところを観ていると、スポーツ記者にも似たような輩がいたなあ、と個人的にニヤニヤさせられた。

そのクリスは本シリーズで初めて保安官となっており、大変厳しい刑罰を科す法の番人として恐れられている。
が、仏心を出して18歳の少年を無罪放免したところ、その少年の悪ガキグループに結婚したばかりの妻をさらわれる羽目に。

クリスが悪ガキグループを追っていった先で、アメリカとメキシコの国境近くの村に通りかかり、旧友ラルフ・ウェイトから山賊をやっつけるために手を貸してほしいと頼まれる。
そこでクリスは、かつて自分が刑務所にぶち込んだ悪人たち7人に、恩赦をチラつかせて協力を迫る、というくだりが面白い。

クライマックスは山賊一味200人との対決で、ダイナマイトを使ったり、塹壕を掘ってトラップを仕掛けたり、村に残った女たちにもライフルの弾込めを手伝わせたり、あの手この手のアイデアで奮闘。
決着の付け方はあっけないけど、いかにも70年代らしいB級西部劇として、とりあえずは過不足なく楽しめる1本です。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。2010〜2026年、東京スポーツでコラムや野球記事を連載。 日本文藝家協会会員。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。
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