
来季の優勝奪回が至上命題の阿部巨人で、今最も注目されている〝補強戦力〟はこの人物だろう。
今オフ、DeNAから移籍し、桑田真澄氏に代わって二軍監督に就任した石井琢朗氏(55)である。
現役時代は投手から野手に転向して1998年の横浜優勝と日本一に貢献し、NPB歴代11位の2432安打をマーク。
2012年限りで現役を引退してコーチになると、広島で丸佳浩(巨人)、鈴木誠也(カブス)らを育て上げ、2度のリーグ優勝に尽力した。
その後、ヤクルト、巨人を渡り歩き、古巣のDeNAに戻ってコーチを務め、名伯楽とも優勝請負人とも呼ばれている。
それほど輝かしい実績を持つレジェンドが、次のステージを巨人に定めた理由は何か。
そして、定評のある〝琢朗イズム〟で、どのように若手を鍛えるつもりなのか。
早速秋季キャンプの指導に当たったジャイアンツ球場で、石井二軍監督が初めて胸中を明かした。