
137分 2025年 アメリカ=ワーナー・ブラザース
『パラサイト 半地下の家族』(2019)でアジア初のアカデミー作品賞、監督賞に輝いた韓国の名匠ポン・ジュノが6年の歳月を経て放って受賞第1作。
今年3月に公開されたばかりの作品がもうWOWOWで観られるのだから、飛びつくように録画してすぐさまチェックしました。
今回は製作総指揮にブラッド・ピットが名を連ね、ハリウッド資本で製作されたSFブラック・コメディ超大作。
借金取りに追われて地球から植民地惑星に逃亡した主人公ニッキー(ロバート・パティントン)が、何度死んでも3Dプリンターみたいな機械によってリプリント(再生)されては生き返り、宇宙の辺境で様々な苦役や人体実験に従事させられる。
そうした中、ニッキーが生きているのに死んだものと勘違いした医者たちが勝手に複製を作ってしまい、ニッキーが2人存在する事態が発生。
2人とも残忍な司令官マーシャル(マーク・ラファロ)に殺されかねない窮地に追い込まれ、生き残りをかけた戦いに出る。
しかし、主人公のキャラが面白みに乏しく、終始まったりした展開で、画面が暗くてはっきり見えないシーンも多い。
格差社会の負け組が勝ち組に戦いを挑むというのは『パラサイト』、『スノーピアサー』(2013)でも描かれたポン・ジュノお得意のテーマだが、今回はスピード感と押し出しに欠けており、2時間超がいささかj冗長に感じられました。
最後のオチも「今時こんな手を使うのか」と思ったほど見え透いていてあまりに古典的。
よほどのポン・ジュノ作品ファンでなければお勧めできません。
オススメ度C。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
 
																				 
																				