『江戸川乱歩の美女シリーズ23 炎の中の美女 三角館の恐怖』(BS松竹東急)😉

約109分 初放送:1984年11月10日PM9:02〜 製作:テレビ朝日、松竹
BS松竹東急 再放送:2025年6月29日AM8:00〜

原作『三角館の恐怖』は今、乱歩ファンにもあまり省みられていないようだが、僕は中学生の頃、ポプラ社の少年版を夢中になって読んだ記憶がある。
殺人の行われた三角館の複雑な構造が挿絵で示され、明智小五郎が「これは高等数学の問題だよ」と力説していたセリフが忘れられない。

で、本シリーズではどのように映像化しているのかと思ったら、「三角」は洋館の屋根に立つ避雷針のことで、殺人自体とは何の関係もない。
ストーリーのキモとなる翻案も、散々使い古された肉親同士の遺産相続争いなので、観ていてあんまりハラハラ、ドキドキさせられません。

それでも、アクション重視の村川透が監督しているだけあって、火事になった料亭旅館から天知小五郎が「美女」早乙女愛を救い出すシーンなどはそこそこの見せ場になっている。
個人的には、「脱ぎ役」で登場する日活ロマンポルノのスター女優、朝比奈順子のヌードシーンがちょっとうれしかったかな。

そのほかにも、鈴木瑞穂、久保菜穂子、萩原流行など、昭和時代の名優が多数登場。
ジョニー大倉が早乙女愛の夫に扮し、キャロルのイメージとは裏腹に、弱々しく情けない演技で異彩を放っているのには驚きました。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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