
BS松竹東急 再放送:2025年6月8日PM3:00〜
本作はいきなり日活ロマンポルノのスター女優・片桐夕子の入浴シーンから始まる。
彼女の右の乳房の大きな黒子(もちろん付け黒子)がクローズアップになり、これが事件の重要なカギになる、といういかにも昭和の〈土曜ワイド劇場〉らしいミエミエの趣向。
「美女」はこの片桐で、ロマンポルノの女優がヒロインを演じた作品は珍しく、ひょっとしたらこれ1本じゃないかな。
その片桐が当時のアイドル岡田奈々を毒牙にかけるという展開は、今なら壇蜜が橋本環奈に襲いかかるようなものか(ちょっと違うか)。
クライマックスでは自ら硫酸で顔を焼き、定番の毒をあおって果てる最期を熱演。
このインパクトは他の作品で一般女優が演じた「美女」と比べても非常に強烈で、もしかしたら片桐のキャリアの中でもベストに近いかもしれない。
一方、こっちが「美女」かな、と思った岡田奈々や白都真理は完全に脇に回っていて、あまり見せ場がないのはもったいない。
バレリーナの彼女たちを指導するバレエ教師・荻島真一がものすごいリーゼントで登場したのには笑ってしまった(時代ですね)。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑