『江戸川乱歩の美女シリーズ14 五重塔の美女 幽鬼の塔』(BS松竹東急)😉

約109分 初放送:1981年1月10日PM9:02〜 製作:テレビ朝日、松竹
BS松竹東急 再放送:2025年6月1日PM3:00〜

明智探偵事務所の助手・五十嵐めぐみが、深夜の公園でタクシー運転手・草薙幸二郎の首つり死体を発見。
これは自殺を装った他殺で、現場の近辺を通りかかった人物たちが怪しいと、天知小五郎が捜査を始める。

主要な容疑者は「美女」の片平なぎさをはじめ、ファッションデザイナー・石浜朗、小説家・勝部演之、それに元ウルトラセブンの画家・森次晃嗣などなど。
天知が調べていくうち、死んだ草薙と彼らが高校の同級生で、在学中に何らかの秘密を共有していることがわかってくる。

クライマックスは例によって、ヨボヨボの老人に変装した天知が一連の事件の謎解きを語り、マスクをはがして一件落着。
マスクと一緒に衣装も取ったらダブルのスーツ姿に一変する、という演出にエスカレートしたのは本作あたりからかな。

最近、気がついたんだけど、この元ネタは恐らく「ある時は○○、またある時は✕✕…しかしてその正体は…」で有名な片岡千恵蔵の『多羅尾伴内』。
天知小五郎もなかなかのカッコよさで、いまだにBSで再放送されているのも、このパターンがビシッと決まっているからこそでしょうね。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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