『江戸川乱歩の美女シリーズ13 魅せられた美女 十字路』(BS松竹東急)😉

約109分 初放送:1980年11月1日PM9:02〜 製作:テレビ朝日、松竹
BS松竹東急 再放送:2025年6月1日AM8:00〜

このころの岡田奈々は本当に可愛かったなあ、と改めて思いました。
奈々が演じている「美女」は当時の自分と同じ売り出し中のアイドル歌手で、彼女に高級マンションを買い与え、いずれは結婚しようと狙っているのが芸能プロの社長・待田京介。

奈々と待田がマンションにいたところへ、かねて待田の不倫を疑っていた妻・西尾三枝子がナイフを持って乱入。
バスルームで奈々と揉み合いになり、西尾の胸にナイフが突き刺さって、彼女はあっさり死んでしまう。

待田は西尾を投身自殺に見せかけ、死体を自分が所有する土地の沼に遺棄しようと計画するが、死体を車で運んでいる最中、トラックと接触事故を起こす。
待田が相手の運転手と示談している間、酔っ払った奈々の兄(天知茂・二役)が後部座席に転がり込んで、待田が死体を捨てている現場を目撃。

泡を食った待田は奈々の兄を刺し殺し…と、かなり行き当たりばったりなストーリー。
定評のあった本シリーズもさすがに中だるみの時期だったか、と思っていたら、後半から待田が東映で鳴らした頭の切れる悪役ぶりを発揮、天知小五郎とがっぷり四つの対決を見せてくれる。

本作を観ていて思い出したのは、1977年、岡田奈々の自宅マンションにナイフを持った男が押し入り、約5時間立てこもったという事件。
このシナリオは明らかにあの事件を下敷きにしたように思うのだが、奈々ちゃんは抵抗を感じなかったのかな。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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