
BS松竹東急 再放送:2025年5月18日PM3:00〜
このシリーズは途中まで観たところで、まだ10代の頃、初放送を観ていた記憶が蘇ることが多いのだが、本作はまったくの初見だった。
オープニングで映画『燃える女』の主演女優の公開オーディションが行われ、優勝が決まった女優の頭上に照明ライトが落下する、というツカミで幕が開く。
オーディションの優勝者は三崎奈美、準優勝は野平ゆきと、どちらも日活ロマンポルノの人気女優。
脱ぎっぷりがいいのはもちろん、ドラマ部分の芝居にも熱が入っていて、ひょっとしたら本業のポルノ映画よりも張り切っていたんじゃないかと思わせる。
オーディションに落とされて歯がみする永島暎子も日活ロマンポルノ出身で、のちに一般映画への転身に成功し、高く評価されていた女優。
さらに、メインの美女役が宇都宮雅代なのだから、彼女たちの演技合戦だけでも十分楽しめる。
しかし、殺しに使われる肝心のさそりがいかにもチャチなところはいただけない。
犯人の復讐の動機が、感情が高ぶった時にだけ頬に現れるさそりのような痣にあった、という設定自体はいいが、見せ方がまずかった。
どちらも今なら精巧な小道具とメーキャップでリアリティたっぷりに表現できるでしょうね。
まあ、そういう昭和チックなチープさが本シリーズの魅力でもあるんですが。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑