『江戸川乱歩の美女シリーズ11 桜の国の美女 黄金仮面Ⅱ』(BS松竹東急)😉

約109分 初放送:1980年4月12日PM9:02〜 製作:テレビ朝日、松竹
BS松竹東急再放送:2025年5月25日AM8:00〜

本シリーズ第6話『妖精の美女』の続編で、フランスから日本に舞い戻ってきた伊吹吾郎の黄金仮面が、ふたたび天知茂の明智小五郎と対決する。
ところが、盗みの手口がスタイリッシュだった前作と違い、美女の古手川祐子を人質に取ってルノアールの絵画を強奪するという何ともベタなやり方。

これにはリターンマッチを楽しみにしていた天知小五郎も承服しかねて、「そんな強盗ギャングのようなことをするとは黄金仮面らしくないぞ!」と真っ向から批判。
ただ、東映ヤクザ映画にも多数出演している伊吹のキャラには、ギャングのほうが似合ってますけどね。

後半では死んだはずの黄金仮面が生き返り、その後に死んだはずの天知小五郎もまた生き返るというどんでん返しのつるべ打ち。
クライマックスではダメ押しのように、黄金仮面が大月ウルフのフランス人警部と同一人物だった、という驚愕の真相が明らかになる。

おいおい、これじゃほとんど同時代のドリフのコントだろ!
とツッコミを入れたくなりますが、昭和の土曜ワイド劇場ならではのデタラメさだと笑って済ませましょう。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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