『江戸川乱歩の美女シリーズ2 浴室の美女 魔術師』(BS松竹東急)🤗😱

約80分 初放送:1978年1月7日PM9:02〜 製作:テレビ朝日、松竹
BS松竹東急再放送:2025年4月13日PM3:00〜

初放送時に視聴率20.7%と、シリーズ2作目にして初めて20%台を記録した傑作の1本。
「美女」の入浴シーンがお約束になったのは本作からで、視聴率を稼ぐために監督の井上梅次が考案したアイデアだったというから、物の見事に図に当たったわけだ。

本作の「美女」当時25歳の夏樹陽子のバックヌードは吹き替えなんですけどね。
それでも、オープニングからクライマックスへかけて、徐々に正体を露わにしていく演技が艶っぽく、本シリーズでは上位に位置する「美女」ぶりと言っていいでしょう。

「魔術師」に扮した西村晃の怪演と好演も光る。
とくに天知小五郎を軟禁した部屋の壁に穴を開け、そこに自分の顔をはめて飾られたお面を装い、そのまま天知と会話を交わす場面が出色。

進退窮まった犯人が服毒自殺を遂げる幕切れも、本作からお約束となった。
毎回、そのたびに天知小五郎が「しまった!」と慌てふためくリアクションも、いかにも昭和的でニヤニヤさせられます。

オススメ度A。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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