『変な家』(WOWOW)🤨

110分 2024年 東宝

原作はウェブライター雨穴が自身のYouTubeコンテンツを小説化した同名不動産ミステリー。
YouTubeはアップ後2年で再生回数1000万回以上に達し、小説も170万部の大ベストセラーとなった、とオープニングで説明される。

ただし、小説の内容をそのまま映像化したわけではなく、小説は4章立てとなっているが、この映画化版はそれに続く第5章のような内容。
小説を読んで映画も観ればなお一層楽しめる、というナレーションを聞いた出だしから、これは期待できないかな、という嫌な予感が過った。

アイデア自体は面白い。
タイトルの「変な家」は一見ごく普通の二階屋だが、間取図をよく見ると1階に用途不明の小さな密室があり、2階の子供部屋は窓がなく、二重扉になっていて、まるで刑務所の独房のようだ。

さては、この家は人を拉致して殺すために作られたものではないのか、と主人公・雨宮(間宮祥太朗)、設計士・栗原(佐藤二朗)が調査に乗り出し、秘密が隠された山間の旧家を訪ねる。
このあたりからだんだん展開が読めてきて、昭和時代からのホラー映画ファンにとっては、こういう筋書、こういう怖がらせ方、どこかで観たような気がするなあ、という場面の連続となる。

とはいえ、ホラーサスペンスとしては一定のレベルに達しており、退屈はしないでしょう。
実際、昨年の劇場公開時には興収50億円を超える大ヒットとなったそうです。

オススメ度C。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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