DeNAバウアーvs.西武光成でハイレベルの投手戦になるはずが…⚾️🏟️

雨上がりに続々と観客が詰めかける横浜スタジアム

交流戦取材3カード目は、ハマスタで行われたDeNA-西武でした。
1998年、ベイスターズが優勝した日本シリーズと同じ対戦ということで、当時マウンド上で抱き合った〝大魔神〟佐々木主浩氏をはじめ、捕手谷繁元信氏、二塁手ロバート・ローズ氏、遊撃手・石井琢朗チーフ打撃コーチ、鈴木尚典打撃コーチ、三浦大輔監督など、往年の主力選手たちが試合前セレモニーに登場。

始球式で佐々木氏が西武打者・金村義明氏に投げると、打球が二ゴロとなって4-6-3のダブルプレーが成立(一塁手は駒田徳広氏ではなく鈴木コーチ)。
この懐かしくも心憎い演出には、スタンドを埋めたファンから大きな歓声が沸き起こっていました。

本番の試合も1998年と同じデザインの復刻ユニフォームを着用したところ、〝シン・マシンガン打線〟がつながり、西武のエース髙橋光成から二回に1点、五回に3点。
五回の攻撃では無死一、二塁からDeNA先発バウアーが投前三塁寄りに絶妙の送りバントを決め、これを髙橋が捕り損ねてしまい、無死満塁とチャンスを広げたことも大きかった(記録は犠打エラー)。

髙橋は結局、6回6安打4失点(自責5)と、パ・リーグを代表するエースらしからぬ内容で降板。
バウアーも3安打2失点10奪三振と、数字だけ見れば好投したようだけど、2失点はいずれもど真ん中を痛打されたソロ本塁打(外崎、平沼)だったのがいただけません。

バウアー自身も、お立ち台でのヒーローインタビューで「納得のいかないところもあった」とコメント。
試合後の囲み取材では、現状と今後の課題について詳しく語っていましたが、これについてはまた、機会があれば仕事で書きたいと思います。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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