『メインストリーム』(WOWOW)🤨

Mainstream
94分 2021年 アメリカ=IFCフィルムズ
日本配給:ハピネットファントム・スタジオ

スマホで動画を撮ってはSNSにアップし、「いいね!」が増えることをささやかな楽しみにしているアルバイト・バーテンダーのフランキー役に、イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘、モデルや歌手としても活動しているマヤ・ホーク。
そのフランキーに撮影された動画が反響を呼び、スマホを捨てろ、SNSなんか見るんじゃない、と言いながら、再生数と「いいね!」を増やして、瞬く間にカリスマ・ユーチューバーにのし上がっていく謎の男リンク役にアンドリュー・ガーフィールド。

もともとはフランキーと同じマジック・バーで働いていたバーテンダーで、やがてフランキーとリンクが作るユーチューブ番組のライターとなるジェイクがナット・ウルフで、彼もアメリカでは有名な芸能人と銀行家の息子。
そして、本作のストーリーの原案を考えたのはフランシス・フォード・コッポラの孫娘ジア・コッポラで、監督、脚本、製作も手がけている。

つまり、この映画、いまをときめくトップスターのガーフィールドを中心に据え、ハリウッドの若き二世映画人が結集した作品なのだ。
ガーフィールドも製作を兼務しているから、本作の企画には乗り気だったのだろう。

しかし、SNSを批判していた主人公リンクがそのSNSによってブレークし、得意の絶頂にあった矢先に自ら墓穴を掘って窮地に立たされる、という展開はいかにも定石通りで、若さも新しさも感じられない。
こういう筋書きなら、政界、経済界、芸能界、メディア業界を舞台とした映画で山ほど観てきましたから。

善人役の多かったガーフィールドの怪演だけは一見の価値がある、と言えなくもないけどね。
なお、本作が放送されたWOWOW『W座からの招待状』のコメンテーター、イラストレーターの信濃八田郎さんはマヤ・ホークの歌が大好きだそうで、これは聴いてみたいと思った。

オススメ度はC。

A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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