『TOKYO VICE』#8剣ヶ峰(WOWOW)🤨

全8話 各話55〜64分 2022年 アメリカ=HBO Max 日本=WOWOW
第7話初放送:2022年6月12日午後11:00〜

オール東京ロケを敢行した日米合作大型テレビドラマもいよいよ最終回、ということで、これまでに打たれた布石がどのように回収されるのか、興味津々でチェックした。
あくまでも個人的な印象だが、満足か不満足かと聞かれたら、6対4で不満足と言わざるを得ない。

サマンサ(レイチェル・ケラー)はホステス仲間の親友ポリーナ(エラ・ランプフ)を誘拐した一味に脅迫され、ポリーナがホストクラブで作った1000万円の借金を利子をつけて払うよう要求される。
仕方なく自分のクラブの開店資金(現金)を取引場所に持参したが、まんまと金だけ持ち逃げされてしまった、というくだりは、何事にも抜け目のなかったサマンサらしからぬチョンボ。

全財産を失ったサマンサは、すでにクラブの場所として押さえてある物件を手放したくないため、ローン会社に融資を頼み込むが、「ミズショーバイのガイジン」は相手にしてもらえない。
それならばと千原会の親分・石田(菅田俊)に共同経営者にならないかと持ちかけるあたりは、おっ、そうきたかと思わせる。

警視庁では宮本(伊藤英明)の尻尾を掴んだ片桐(渡辺謙)が、今度こそ戸澤組の麻薬取引の現場を押さえようと宮本を説得。
宮本は片桐の描いた絵図通りに戸澤(谷田歩)をハメようとするが、敵もさる者、簡単に騙されはしなかった。

主人公のジェイク(アンセル・エルゴート)も戸澤組のヤクザに自宅を襲撃され、顔も身体も痣だらけになってしまい、里心がついてアメリカの実家に電話。
そこへ、戸澤組の〝売春船ヨシノ〟に拉致されたポリーナの無惨な姿を撮影したビデオテープが届く。

ここまでに重要な登場人物が2人殺されており、ジェイクと片桐がどうやってリベンジするかと期待させるが、そこまでは描かれておらず、観る側の想像に任せるようなエンディングになっている。
6月7日にHBO Maxから本作のシーズン2制作が正式に発表されたので、今後の展開については続編が放送されるまで楽しみにお待ちください、ということなんだけど、これに納得できるかどうかは視聴者次第でしょうね。

オススメ度C。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

51『TOKYO VICE』#7不義不徳(2022年/WOWOW、HBO Max)B
50『ライトハウス』(2019年/米)C
49『TOKYO VICE』#6虚々実々(2022年/WOWOW、HBO Max)B
48『TOKYO VICE』#5因果応報(2022年/WOWOW、HBO Max)B
47『スーパーマン&ロイス』シーズン1(8)「無力な自分」(2021年/米)B
46『スーパーマン&ロイス』シーズン1(7)「鋼鉄の男」(2021年/米)B
45『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/米)A
44『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2018年/米)B
43『クワイエット・プレイス』(2018年/米)A
42『TOKYO VICE』#4虎穴虎子(2022年/WOWOW、HBO Max)B
41『TOKYO VICE』#3精神一到(2022年/WOWOW、HBO Max)C
40『ドニー・ダーコ』(2001年/米)B
39『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(2021年/米)B
38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
35『ふたりのウルトラマン』(2022年/NHK)A
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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