『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(NHK総合)😉

Superman&Lois: #6 Broken Trust
43分 2021年 アメリカ=ワーナー・ブラザース・テレビジョン
NHK総合:初放送2022年5月8日23:00〜

このシリーズ、面白いことは面白いのだが、40分超という短い尺にあれもこれもといろんな同時進行のネタを詰め込み過ぎているような気もする。
今回はサブタイトルからもわかる通り、クラーク・ケント(タイラー・ヘックリン)のスーパーパワーを受け継いだ次男ジョーダン(アレックス・ガーフィン)の抱えた葛藤がメインストーリーになるのだが、ここにまず、知らないうちにスーパーパワーのひとつ、高速移動能力が身についてしまった同級生タグ・ハリス(ワーン・リー)がからむ。

タグは前話でロイス(エリザベス・トゥロック)の父サム・レイン将軍(ディラン・ウォルシュ)に捕まっていたが、国防総省の留置所から脱走してスモールヴィルのクッシング家を訪問。
彼は肉体の突然変異の原因がジョーダンにあると思い込んでおり、これをジョーダンのガールフレンド、サラ・クッシング(インディ・ナヴァレッテ)にも知らせようとしたのだ。

このとき、タグは誤ってサラを失神させてしまい、彼女を拉致してメトロポリスへ高速移動する(なぜメトロポリスへ舞い戻る必要があったのかは不明)。
タグが隠れたビルの一室にサムの率いる軍隊とスーパーマンが駆けつけ、タグを「モンスター」呼ばわりするサムと「彼はまだ子どもだ」と主張するクラークが激しく対立。

そのころ、ジョーダンと双子の兄ジョナサン(ジョーダン・エルサス)は、アメフトの練習試合で破ったメトロポリス高校の生徒たちと一触即発の状態に陥っていた。
一方、サラをさらわれた両親、父カイル(エリック・バルデス)と母ラナ・ラング(エマニュエル・シュリーキー)はスモールヴィルの炭鉱再開発を推し進めるモーガン・エッジ(アダム・レイナー)の支持に回っており、ロイスが取材協力を求めても取り合おうとしない。

そのロイスがエッジの炭鉱に忍び込む方法を考えていると、ストレンジャー=マーカス・ブリッジウォーター(ウォレ・パークス)が記者を名乗って協力を申し出る。
マーカスとともに炭鉱に侵入したロイスは、そこで初めてXクリプトナイトを発見した直後、モーガンの顧問弁護士レスリー・ラッシュ(ステイシー・ファーバー)のヒートビジョンによって殺されそうになる。

その後、ジョーダンが自宅で激しい頭痛を訴えて失神。
ただならぬ異変を感じ取ったクラークは息子を抱え、スーパーマンのコスチュームに着替えず北極の秘密基地へ急行する。

という具合に、主要登場人物が満遍なくからむ筋立ては、よくできてはいるのだが、展開があまりにスピーディーで、ちょっと忙しない印象も強い。
とりあえず、最後まで観るつもりですが。

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
35『ふたりのウルトラマン』(2022年/NHK)A
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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